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マンション管理士の独り言・・・860

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「工夫された管理規約・・・その2」

管理規約で特筆すべきは、サンパークシリーズでお馴染みの大英産業さんです。
総会での承認に要する議決権の数が異なっています。
市内の大英産業さん以外の売り主の規定では、標準管理規約通りに総会参加者の過半数の賛成でその議案は承認されますが、大英産業さんの規定では、総会参加者ではなくあくまで議決権総数の過半数の賛成が求められています。こちらは区分所有法通りの規定です。
つまり議案承認のハードルがとても高いのです。
議案の承認要件が議決権総数の過半数なので、組合員の意思として正当性に二重丸がつけられます。
総会参加者の過半数と、議決権総数の過半数では大きく異なることくらいわからなきゃ、ですよ。

泰平さんの使用細則も工夫が凝らされているというか、特徴があります。
まずは、「食材を共同購入する場合に、宅配物の仕分けなどを共用部分で行うこと」がしてはならない行為として挙げられています。
Fコープなどの生協さんから食材を購入してそれをエントランス前で仕分けしている風景はよく見かけますが、これが禁止されています。
おそらく、見かけが悪いとか、通行の妨げになる、或いはお母さんたちの話し声がうるさい、とかいう理由からだと思います。
また、「出前の容器を共用部分に出すこと」も禁止です。この規定は泰平さん以外にも見かけることがあります。
気の利いたマンションでは宅配ボックスの一つか二つをリターンボックスとして出前容器の回収所としていたりします。
しかしリターンボックスとしていると通り抜け出来ちゃうので、子供のいい遊び場になってしまう、なんて弊害もありますから難しい所です。
「食材の宅配サービスを利用するときは必ず在宅のこと」なんていうのもあります。
こんなのはモラルの問題だと思いますが、このように細則で定めています。

新日鉄興和不動産では、次の行為が専有部分、専用使用部分で禁止されています。
「暖防採熱のために、石油、プロパンガス、石炭、木炭などの燃料を使用すること」字面通りに読めば、住戸内で石油ファンヒーターを使用してはいけないことになります。
エレベーター内に灯油缶を持ち込むのがいけないからなのか?結露防止のためなのか?それ以外の理由があるのかよくわかりませんが、禁止されています。
「カーテン、ジュータンは防災性能を有するものを使用すること」というのもあります。
共同住宅なのでわからないではないですが、これらは果たして守られているのかどうか、については疑問です。

自転車置き場の整理、生活騒音、ごみ出しマナーを守る、などは共同生活するうえで各自が気を付けなければならないマナー、生活上のルールです。
ここにまで踏み込んで規定しなければいけない状況に唖然としますが、残念ながらよく見かける行為です。
バルコニーからのタバコ吸い殻の投げ捨てはどこのマンションでも起こっています。
事細かに決めると世知辛いし、かといってマナーに期待しても非常識なことをする人はいるし、で困ってしまいます。



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