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マンション管理士の独り言・・・865

マンション管理士の独り言・・・865

「マンション管理士試験、ご苦労様でした」

毎年11月の最後の日曜日は、「マンション管理士試験」の受験日です。今年は、11月26日でした。
翌週の12月第一日曜は、「管理業務主任者」の受験日です。
つぶやき主の数少ない昔からの友人も受験しました。
つぶやき主が合格した平成19年にも一緒に受験したので、もうかれこれ10年選手です。いつも1点か2点足りず、“もう少し”“あと一歩”というところです。
これが10点も足りなければ、“自分には無理”って諦めもつくのでしょうが、ほんのもう少しなので却って諦めきれないようです。
今年はどうなのか?美味しい酒が飲めればいいのですが。

マンション管理士試験の受験生は毎年減少しているようです。
くだんの彼も、受験当初は「マンション管理士試験に合格して管理組合から顧問契約をもらって、老後の生活を支える」なんて言っていましたが、近くでつぶやき主の仕事をつぶさに見ていたので、「マンション管理組合相手の仕事は大変だ。仮にマンション管理士試験に合格しても、自分には務まらない」と言い出しました。
マンション管理士試験に合格してもマンション管理士として通用しない、務まらない大きな理由は、決定的に実務経験がないことです。
また、構造や設備の知識、売り主の販売手法、管理会社の考え方なども分かっていなければ務まりません。

マンション管理士の受験資格には、実務経験は問われていません。
ですから、ちょっと法律に詳しい人ならば、机上の勉強だけで合格することも十分可能です。
しかしいざ合格しても、管理組合理事会や総会に出席したことさえない方が実務をこなせるほど現実は甘くありません。
特に年齢や家族構成も様々、学歴だって、お仕事だって、考え方だって異なる、“いろんな方”が住んでいるのがマンションです。その合意形成は容易ではありません。
「この世の中で一番難しいのは合意形成だと言っても過言ではない」と、最近はつくづく感じています。
この辺りの事情が段々周知されてきているようで、試験には合格してもその仕事には就かない、その業界にも入らない、って人も増えてきています。

合格率7%前後と結構難しい試験なのに、合格しても実経験がないから現場では役に立たない、仮に実務経験を積むことが出来ても、更に厳しい合意形成が待っている、では受験者数が減少するのも頷けます。

それでも毎年1000人超の合格者が出ています。合格者が出ても実務につかないなら、数少ない実務のできるマンション管理士は引っ張りだこ、とはならないのが寂しい限りです。
しかしその反面、管理組合の自治は管理組合員にお任せ、ではもうどうにもならない所まできていることも事実です。
専門家が必要です。

そのうちワシントン条約の「レッドリスト」絶滅危惧種にマンション管理士が登録される日が来るかもです。



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