マンション管理士の独り言・・・1185
「エレベーターあれこれ」
分譲マンションにはエレベーターがついています。
デベさんはおおよそ50戸に1基の割合でエレベーターを設置します。
戸数に対して過分にエレベーターを設置することもありますが、「朝のピーク時にエレベーター待たなくていいですよ」というセールストークに使うためです。
エレベーターが過分についてくるとそれだけメンテナンス費用やリニューアル費用が高くつくのでおススメしません。
エレベーターメーカーは大手5社で寡占状態です。
日立・三菱・オーティス・東芝・フジテックです。
どのエレベーターを採用するかは現場によって異なります。
なかやしきさんだけは、判で押したように日立さんです。これは管理会社であるなかやしきエステートサービス部が日立ビルシステムさんへ管理業務のほとんどを依頼しているからです。
エレベーターメンテをはじめ建物目視調査、給水ポンプメンテなどにとどまらず管理人さんも日立さんが派遣しています。
なかやしきさん以外のデベさんはマンションによって設置されているエレベーターメーカーが異なります。
北九州の場合、施工会社はほとんどが福屋建設さんですが、エレベーターに関してはいろいろです。
エレベーターメーカーを決めるのは、デベさんであったり、設計士さんであったり、ゼネコンさんであったりでその現場で異なります。
建設途中のマンションのモデルルームで“どこのエレベーターになりますか?”と聞いても“まだ決まっていません”などと言われることがあります。
施工会社からデベさんへの工事見積もりには、「日立○○タイプと同等品」などと記載されています。
仮に施工会社さんがエレベーターメーカーを指定できるとすれば、数社から見積もりを取って最終的に一番安いメーカーに決定します。見積金額より安く設置できればその差額分だけ現場の利益になります。
一旦設置されてしまえばそのエレベーターメーカーや系列メンテ会社とマンション管理組合はずっ~とお付き合いしなければなりません。マンション管理組合がそのメーカーと決めたわけではないのに、ずっ~とお付き合いしなければなりません。
エレベーター以外でも給水ポンプも同様です。
建設途中でしかもまだ販売途中、だから施工会社さんやデベさんがエレベーター会社を決めるしかない、って事情はよくわかります。
しかしせめてメンテが充実してる、フットワークが良い、メンテ費用が安い等管理組合の視点で選んでいただきたいものです。
つぶやき主はいろんなメンテ会社さんを見てきましたが、オーティスさんが一番のような気がします。
遠隔監視業務だけでなく、現場へ作業員がメンテで赴く頻度が圧倒的です。