マンション管理士の独り言・・・1294

マンション管理士の独り言・・・1294

「駐車場抽選会」

昨夜、駐車場抽選会に立ち会いました。

このマンションでは、専有部分を譲渡した時は、それまで使用していた駐車区画を譲受人へ引き継ぐことが出来ません。

一旦管理組合へ返却し、管理組合では2週間程度「駐車区画〇〇番が空きました。移動希望の方は、△△日までに管理組合ポストへ希望届を投函してください。希望者多数の場合は抽選会を実施します」と掲示します。

昨夜がその抽選会だったのですが、1つの区画に22名の申し込みがありました。

このマンションでは屋内平置き、屋外平置き、機械式地下、機械式2~3階、機械式屋上とあり、それぞれ月額も異なります。

しかし、「出し入れしやすい、大型車でもOK、雨にあたらない」ということで屋内平置き区画に人気が集中します。

熱気ムンムンです。失敗・やり直しは許されません。

以前、入居説明会の折の駐車区画抽選会で、管理会社さんが札の数を間違えて入れてしまい、やり直ししなければならなくなったことがありました。

その際、希望の区画を引き当てた人から猛烈な反発があり、それをなだめるのに大変だった経験があります。

皆の見ている前で、抽選箱にハズレ札とアタリ札を、数を声出ししながら入れます。

札を引く順番にも注意を要します。部屋番号の1番大きな人と1番小さな人とでジャンケンしてもらい札を引く順番を決めます。当日出席できず、つぶやき主に代理で引いてもらうって方は、出席している方全員が引き終えた後から引く事になります。

全員が引き終わった後に一斉開封です。引いた人がその都度開封すると早めに当たりくじが出てしまい、出席者から「いつもより早く帰ってきて抽選会に参加したのに、札さえ引けなかった」とクレームが寄せられたことがありました。

抽選は1回のみで終わりです。

仮にAさんが当たりくじを引き当てたとして、その住戸の新たな譲受人はそれまでAさんが使用していた区画を使うことになります。

しかし抽選参加者から「自分が今使っている駐車区画よりAさんの区画の方がいい。Aさんの区画でも抽選してほしい」って声が上がることがあります。

小倉タワーでは、駐車場抽選細則で、希望者がなくなるまで何度でも抽選を行う、ってしていますが、今回のマンションでは抽選は1回限りとしています。

従って当選者のAさんがそれまで使用していた区画の抽選は行いません。

市内マンションでは、このマンションのように専有部分の譲渡の際に、「駐車区画は、譲受人に引継ぎできない、希望者間で抽選を行う」ってしているところは少数派になっています。

この方法を国交省も推奨していますが、管理会社が手間暇を嫌い、「引継ぎできる」としているマンションが増えています。

中古で売買する際も、”駐車区画はここですよ”って言える方が商談がスムーズに運びます。”駐車区画は1台確保できますが、どこのなるのかは分かりません”では購入者も二の足踏みそうです。

しかし駐車区画が平置きばかりでなく、屋内や屋外、さらには縦列、機械式駐車場や軽専用などが混在していると、移動希望者との間でトラブルになることがあります。

管理会社さんは、駐車場区画の引継ぎには十分注意を払い、規約に基づいた取り扱いをしないと大きなトラブルになるということは重々わかっているはずですが、「闇から闇のうちに、知らないうちに引継ぎされていた」って事例が出てくるので、”もっと真剣にやれよ”です。