マンション管理士の独り言・・・1402

マンション管理士の独り言・・・1402

「弁護士がいない」

北九州はマンションについて分譲駐車場を始めとする悪しき販売手法があり、全国的にも有名な裁判事例が複数存在します。因みにつぶやき主が関与した有名な訴訟もあります。

それ故に、マンション裁判に関して著名な弁護士さんも沢山います。

つぶやき主もこれら弁護士さんの勉強会にも出席させていただき、大いに勉強したものです。

しかし、最近はマンション訴訟を受けてくれる弁護士さんが顕著に減っています。

弁護士さんがマンション訴訟を敬遠する理由として、①合意形成までに手間暇がかかりすぎる。 ②管理組合が原告となる原告適格の難しさ  ③有志での訴訟になることが多いが、方針などで空中分解することが多い  ④労力の割に報酬が少ない、などがあげられるようです。

それぞれの理由について掘り下げてみました。

①合意形成までに手間暇がかかりすぎる   提訴するかどうかの段階で、説明会・理事会・総会での説明が必要で、当然説明書も作成しなければならない。また必ず反対者がいるので紛糾することが多い。何度も足を運んで説明した挙句に訴訟断念というケースも珍しくない。個人でなく団体なので、全てにおいて時間がかかる。手続きについても管理規約に則って進まなければならず、省略することが出来ない。

②管理組合が原告となる原告適格の難しさ   仮に施工不良で分譲主を訴えるとなった場合、中古で購入した人の売主は前の所有者であって、中古購入者と分譲主とは法律関係がなく、その方が組合員となっている管理組合では原告になりにくい。

また、売買という法律関係を基にしての訴訟提起となるので、不法行為を原因とすることが出来ず、品確法の10年という縛りがでてくる。(因みに不法行為では行為があって20年、行為を知って3年)

③有志での訴訟になることが多いが、方針などで空中分解することが多い 

管理組合が原告での訴訟は難しいので、有志を募っての訴訟となる場合が多いが、訴訟を提起する有志の方に対し、“訴訟マンションとなり資産価値を下げる”と考える一定数の組合員が必ず存在し、対立することもある。

また、初めは一致団結で進んでいっても、方針とか妥協案について全員一致とならず、強硬派と穏便派とに分裂してゆき、やがて一人抜け、2人抜けとなるパターンが多い。

④労力の割に報酬が少ない   説明会や理事会・総会を必ず経なければならず、解決までに時間がかかる。さらに個人での訴訟ではその方に説明し、相談し、方針決めできるがマンション訴訟の場合、説明すべき当事者が多数いて合意形成に時間がかかりすぎる。

また、基本的に成功報酬なのでそれらに要する費用を回収できるとは限らない。

この傾向を知ってか、知らずか、最近は悪質な販売方法、管理方法が目につくようになりました。

くれぐれも住んでから以降、トラブルにならないようなマンションを購入しましょう。

そんなの前もってわかるのか?って言われれば、“わかります”です。