マンション管理士の独り言・・・1417

マンション管理士の独り言・・・1417

「玄関網戸」

玄関ドア取り換え工事を行っています。

玄関ドアはその住戸の方の専有部分ではなくて共用部分の中の専用使用部分といういう位置づけです。

したがってその方が勝手に取り換えることは出来ず、管理組合全体で取り換えるということとなります。

ドア枠をコンクリート壁面から取り外すのは大工事になり躯体を痛めますし、騒音振動も激しいものになり、何より費用がバカ高くなります。

そこで工法としては、既存のドア枠の上から更に新規枠を取り付けるという“かぶせ工法”が一般的です。

既存の枠の上に新規枠を被せて取り付けるので、玄関ドア自体は左右4cm、上下2cm程度小さくなりますが仕方ありません。

玄関ドアの取替ですから、工事に際してはお住いの方のご在宅が必要になります。

ご希望日アンケートを実施し、調整して、工事日を確定します。業者さんには土日祝日の工事もお願いしなければなりません。

これだけでも大変な作業なのですが、網戸を取り付けている方の対応がまた厄介です。

マンションは耐火構造物なので、外回りに耐火性のないものは使用できません。

このため分譲当初は売主さんは玄関ドア内側に網戸は設置していません。

網戸を設置していると消防の竣工検査に引っかかってしまいます。ドアストッパーも同様です。常時開放できる仕様は認められていません。

しかし、網戸やドアストッパーは便利なので、入居後ご自分の費用負担で取付られるという方が多くいます。

玄関ドア取り換えに際し、この網戸は一旦取り外さなければなりません。そしてどこかに保管してドア取り換え工事終了後、再度取り付けとなります。

この費用をどうするのかが、問題となります。全戸に網戸が設置されていれば脱着費用は、管理組合負担と出来なくもないのですが、半分以下の住戸のみが取り付けているという状態では、その方の負担とするしかありません。理事会でもそのような結論になります。

分譲マンションでは、この“まだら”状態にいつも頭を悩ませます。

網戸取付住戸を訪問し、「脱着費用は各自負担ですよ」から始まり、「付けた業者さんはわかりますか?連絡取れますか?」「玄関ドアの取付日が○○日なので、その日以降に網戸取付日を設定してくださいね。」「一旦取り外した網戸の保管場所はありますか?」など細かくご説明して納得していただかなければなりません。

多くの方が、「脱着費用は負担するから、業者さんとの打ち合わせはつぶやき主さんやってよ」となります。

それらを何とか問題なく実施することができて、玄関ドア取替工事も今月半ばには終了します。

総会へ提案する議案作成から考えると、足掛け1年以上かかったことに成ります。

マンション管理士、ってつくづく大変な仕事です。もうエネルギーが枯渇寸前です。