マンション管理士の独り言・・・174

「大規模修繕工事!!理事長さん気をつけて」

つぶやき主は、マンション管理センターの相談員をやっていますが、大規模修繕工事に関しての問い合わせが多いですね。
どの様に進めて行ったらいいのか?に始まり、信頼できる業者を教えてくれ、ついにはマンション管理センターで工事して下さい、までいろんなご相談があります。
半ば公の機関ですから、直接工事を請け負う事も、特定の業者を紹介する事もできません。
最近では、大規模修繕工事の進め方がおかしい、或いは受注業者から理事長がリベートを受け取っているみたい、などのご相談も多く寄せられます。先日は、工事発注に関して、前理事長の不正を暴く、として実際に訴訟を起こした管理組合サンからの相談もありました。
この類の相談で特に印象に残っているものがあります。

1件は、大規模修繕工事が終わるのとほとんど同時に理事長さんが新車に乗り換えました。
これが勘ぐられちゃいました。業者からリベートを受け取り、そのお金で新車を購入したと思われたようです。本人は“疑われるような事は一切していない”と言われていましたが、とても寂しそうな顔を忘れる事ができません。
もう1件は、これも理事長さんですが、大規模修繕工事を請け負った業者の対応がとても良かったので、自分の住戸のリフォーム工事もその業者にお願いしました。
これが、タイミング悪かったようで、他の住民から疑いの目で見られ始めました。
その業者に“自分の家のリフォーム工事をタダでやらせている”みたいな噂が立ちました。
理事長さんは昼間は会社に行っていているから、いいのでしょうが、奥さんや子供たちは住民の白い目に耐えられなくなりました。
そしてついに、理事長さん一家は引っ越しをしてしまいました。

2件とも理事長さんにはやましい所は全くなかったのでしょうが、タイミングが悪すぎました。
こんな事にまで気をつけながら工事発注しなければならない、とタメ息とともに考えさせられるご相談でした。

大規模修繕工事に関しては大変なエネルギーと膨大な時間、更にはボランティア精神が必要です。それでもキチンと出来て当たり前。不備や不具合があれば、住民からのすごいプレッシャーがのしかかります。
公平性や透明性の確保、さらには、その後のマンションライフ全般を考えても、そのような責任を理事長さんが負うのでなく、少々お金はかかってもコンサルタントに依頼すべきだと思います。