マンション管理人の独り言・・・42

新築マンションについてつぶやいています。
今回は、機械式駐車場の盲点
市内の1等地では、それほど大規模な土地もありませんから、100%の駐車場を確保しようとすると、機械式駐車場にしなくてはなりません。
その機械式駐車場にも、いろいろなタイプがあります。

地下に1台収容できるタイプや、地上2~4階のものなどです。
どのタイプにも共通して言えることは、車を出し入れする際には操作盤の前に立って指を押し続けなければなりません。安全対策上、そのようになっています。
もし、パレットが降りてきた時に子供の頭を挟んでしまったら、大事故になります。
このような事故を防ぐために、操作する人が操作盤の前で操作を行わなければなりません。ですからリモコンなどはありません。
また、1台の出し入れ作業が終了するまでは次の車の出し入れ作業はできない仕組みになっています。ついでに横の車も出してしまおう等はできません。
この操作盤は通常4~8パレットに1台設置されていますが、経費削減のため20数台で1つの操作盤なんてところがあります。
前述したように、1台の出し入れが終了しないと次の車の出し入れはできない仕組みになっています。
1台出し入れにかかる時間は3分程度ですが、4パレットならば自分より前に並んでいる人がいてもせいぜい2人くらいでしょう。
しかしこれが20数台のパレットで1つの操作盤なら、込み合う時間ならば10人くらいの人が並んでいたりします。イライラしている顔が目に浮かびます。
朝の出勤時間に長時間並ばなくてはならなくなって、おかげで会社には遅刻し、上司には怒られ、なんてその1日は台無しになってしまいます。
機械式駐車場の場合、その操作盤で何台のパレットを受け持つかが大事な要素になります。
こんなことは、パンフレットには書いてないし、竣工前ならおそらく営業マンも知りません。ちゃんと図面で確認しましょう。