マンション管理士の独り言・・・1006

マンション管理士の独り言・・・1006

「断ったった。これで2件目」

4月をもって顧問契約の解除を申し入れました。
長くこの商売をしていますがつぶやき主から顧問契約解除の申し出をしたのはこれで2件目です。
1件目は小倉北区の230戸超の管理組合さんでした。
屋上防水工事に際し談合を防ぐために業者間でどこが入札に参加するのかを知らせないような工夫をしていたものを変な理事のために特定の業者を理事会へ呼ぶということになってしまいました。
これでは公正・公平が確保できないという判断で顧問そのものの契約の解除を要請をしました。
その後理事長はじめ複数の理事の方から、何とか継続してほしいと懇願されましたが固辞しました。このような場合、最終的には“マンション管理士がついていながら何だ!”って話になってしまいます。
また、マンション管理士として業者決定に至るまでに公平公正を確保して、変なイチャモン付けられないように理事の方を守ってあげるのも大事なお仕事です。
これも出来そうにない、つまりいただいたお金に見合ったサービスが提供できないのでお断りするしかありませんでした。
今でも当時の理事長さんには後ろめたい気持ちが残っています。

そして今回が2回目です。もう5年近くお世話している小倉南区の管理組合さんです。
2回目の大規模修繕工事が近づいて来ていますが、第1回目で懲りたのでしょう、修繕委員が中々集まりません。
それでも再三にわたって募集したところお一人が応募してくれました。
ところがこの方が、“マンション管理士は利益相反になるから大規模修繕工事に関わらせない。”と書面を提出してきました。
たったお一人の修繕委員がつぶやき主の関与を断絶されたので、もう何も口出し出来ない状態です。
それでも公平公正が確保出来ていればいいのですが、管理会社さんへ受注させることに「まっしぐら」です。
合い見積もりさえ取りません。
その管理組合さんには一定額以上の工事を発注する場合には必ず2社以上から共通仕様書で合い見積もりを取得しなければならないという内規があります。
しかしこんなのもヘッチャラです。
合い見積もりを取るべきだと正統な意見を出された方に、個別に説得に当たり渋々の合意を取り付けるという剛腕を発揮しました。

当然ですがつぶやき主にも合い見積もりを取ってくれ、なんて要請はありませんし、何も聞かされないまま、管理会社さんから見積もりが提出されてしまっているという状況です。
その金額もバカ高いものです。
“たけ~”と心の底から声が聞こえてきますが、余計なこと言うと、“バックマージン目当てだろ。余計なこと言うな”って言われてしまいます。
そしてこのような場合、総会ではそこに住んでいる理事長さんや修繕委員へは文句をつけることなく、言いやすいつぶやき主へ“顧問としてついていながら何で適正なアドバイスを行わないんだ”ってやり玉にあがります。

文句を言われるからではありません。聞く耳を持たない理事会や修繕委員会では顧問としてのお仕事は出来ません。いただいている顧問料以上のサービスを提供できなければ自ら身を引くしかありません。です。

理事長からせめて5月まで迄というお願いを懇願されましたが、これもお断りしました。

下関のマンションでは、バカ高い金額で管理会社に発注して管理組合に損害を与えた、ということで当時の理事長さんを現在の理事長さんが訴えるという事例も発生しています。
現在の理事長さんが、当時の理事長さんには不正がなかったか?発注までに経緯に瑕疵はなかったか?を調べるために立ち上げた第3者委員会の委員長をしたのでよく知っています。そうならなきゃ、いいけど。