マンション管理士の独り言・・・1009

マンション管理士の独り言・・・1009

「そして、時は動き出す」

ディオのスタンド「ザ、ワールド」の絞縄から解放され、「そして、時は動き出す」。

さてさて、10連休が終わり、令和の時代が始まり、そしてお仕事が始まりました。
連休前半は、大規模修繕工事のコンサルやっている門司港マンションの資料をセッセと作っていました。
後半は、晴天が続き、自転車三昧でした。
199号線の渋滞の車の横をス~イスイと通り抜け門司港から下関まで足を伸ばしたり、翌日は河内~畑往復と山登りです。道の駅宗像を往復し、昨日は仕上げで平尾台に登ってきました。脚がパンパンに張っています。

早速明日は、門司港マンションの現場定例会議です。明後日は、マーキング検査です。
マーキング検査というのは、足場を組んだ後に行いますが、施工業者さんが実際に補修を行う個所をマークしているのを確認する作業です。
見積時には、足場がありませんので、双眼鏡などの目視や手の届く範囲の打診検査で、概ねこのくらいを補修しなければならないだろうという目算で補修すべき箇所の数量を算出しています。
概ねの金額なので、実際に工事を実施した箇所を後日清算するという方法がとられます。
通常の場合、見積時よりも10%~20%くらい増えるというのが相場です。

足場を組んでのち、近くで見て、打診棒で叩いてみれば、実際に補修を行わなければならない箇所が特定できます。
外壁仕様がタイルならば張替えが必要なのか、目地へのピンニングならばパターン打ちなのか、脳天打ちなのか。
塗装部分ならば、2mm超えているのか、擦り込みでいけるのか、Uカットすることが必要なのかなどがわかります。
施工業者さんが擦り込み部やUカット部など、補修方法により色を変えてマークしていますので、それを管理組合側として確認する作業がマーキング検査です。
これを行わないで施工業者さん任せにしていると、本当の数量や施工方法などが確認できません。
その挙句、「見積時よりも随分と高くなった。見積時にはわざと低い金額を出して受注しやすいようにしていたのじゃないか。追加工事で吹っ掛けるつもりだったんだろ」なんて言い出す管理組合さんもあり、施工業者さんとの間でトラブルの発展することがしばしば見受けられます。

また、足場に登れば見積時に見落としていた箇所や、この際一緒に行ったほうがいい工事などが発見されます。
責任施工で工事を信頼できる施工業者さんに頼んだとしても、マーキング検査など、その時々の検査には管理組合さんは必ず立ち合うようにしなきゃ、です。
責任施工と丸投げとは、全く異なります。
責任施工であっても施主としてキチンと検査を行わなければなりません。

「あんなに高い足場に登るのは怖くて無理!」って役員さんもいます。
つぶやき主は高いところは大の苦手ですが、足場の外側にネットがあれば、全然怖くありません。
ヘルメット着用で、出来れば安全靴履いて、です。