マンション管理士の独り言・・・1020

マンション管理士の独り言・・・1020

「駐車場抽選会」

小倉北区のマンションです。来週駐車場の抽選会が行われます。身が引き締まる思いです。
このマンションの駐車区画は、平面屋内、平面屋外、機械式地下、機械式1階、機械式2階、機械式屋上と6パターンあります。
これが分譲当初は全区画タダだったので大モメにモメました。
営業マンが平面の方へは“未来永劫区画は変わりませんよ”って言ってるし、反対に機械式の方へは、“数年おきに管理組合で場所替えの抽選を行います”なんて二枚舌で言ってるもので大きなトラブルに発展しました。
何とか場所ごとに有料化して修繕積立金へ算入することが出来るようになりました。
5年かかりました。
売主のいい加減な販売方法のために管理組合はじめつぶやき主がとんだとばっちりを受けた典型的な例です。

そのマンションで平面屋外区画が専有部分の売買により空くことになったのです。
おそらく50名くらいの方が抽選に参加されることでしょう。
この抽選会ももう5回目くらいですが、当初は抽選方法で“すったもんだ”しました。
抽選会の実施日を、多くの方が参加できるように平日の19時からと設定しました
“絶対引き当ててやるぞ”と強い意気込みで多くの方が参加されましたが、どうしても仕事の都合で参加できないという方もありまして、この不参加者の代理として管理会社フロントマンやつぶやき主がクジを引くのを認めるかどうか、でです。
“皆忙しいのを何とかやりくりして参加してきているのに、参加していない人はクジ引きの対象から外すべきだ”“今後も抽選会があるだろうが、代理人出席を認めると形骸化する恐れがある”なんてご意見が大勢を占めました。
しかし、外すわけにもいかず、実参加者に初めにクジを引いてもらい、残ったものから不参加者の代理人がクジを引くという形で何とか収めました。

続いてクジを引く順番です。部屋番号の少ない方から引く順番を決めるクジを引いてもらい、その順番に従って本番のクジを引くとしていましたが、長く時間がかかりすぎ外れた方からは大不評でした。
そこで、部屋番号の少ない方、その次は多い方と1回ごとに抽選順番を変えるという現在の方式に落ち着きました。

これで万事うまく運ぶかというとそうでもありません。開封方法で意見が噴出です。
抽選クジを引き出してすぐに当たりが出てしまうというケースが頻発しました。
クジを引くのが遅い順番の方は、苦労して仕事の段取りつけて抽選会に臨んだのにクジを引くことなく、オシマイ、となるわけです。

それじゃと今回はクジを引いても全員が引くまで開封を待ってもらい、一斉開封としようとなりました。
これはこれでクレームがつくような気がします。
なかやしきさんの様に専有部分の売買や貸与の場合には、駐車区画は次の買主や賃借人へ引き継ぎできるとしたほうが管理会社は随分とラクチンです。
でも公平ではありません。
やはり公平に抽選とすべきでしょう。
しかし段取り係は辛いのです。

駐車区画に入庫しやすい、しにくい、機械式、軽区画などいろんな種類があると段取り係は辛いのです。