マンション管理士の独り言・・・1039

マンション管理士の独り言・・・1039

「日本と韓国」

国際的なテーマです。先月の参議院選挙にも投票していないし、もうしばらく投票していないアンポンタンですから、政治の事を語る資格なんてないことは十分承知しています。
日本が韓国をホワイト国から除外したのに対して、韓国の人はそんなに怒らなくていいじゃん、って思えるほど怒り狂っています。
それを見ていたワイドショーのコメンテーターが「仲のいい隣人はいない」って発言したのです。
この発言には我が意を得たりでした。要するに、「仲のいい隣人はいない」ってことです。

マンションでは、壁一枚、床一枚隔ててお隣さんです。
いくら遮音性能が良くたって、隣からの音が、上階からの音が、全く聞こえないなんてことは有り得ません。
北九州の場合、床スラブは在来で200mm、ボイドでも250~275mm程度です。
お隣さんとを隔てている界壁については180~200mm程度です。
しっかり聞こえちゃいます。

ましてや小さいお子さんの飛び跳ね音、ワンちゃんの鳴き声、ピアノ音などはお隣さんや階下の方には、丸聞こえです。
使用細則で、“夜間の掃除機や、洗濯機を回すのは極力避けるようにして下さい”ってのもよく見かけます。
“リビングでのテレビの音がウルサイから注意してくれ”なんて苦情も頻繁にあります。

騒音以外でもバルコニーの隔て板下部が開いていて、自分宅の雨水溝がお隣さんからの排水も処理するようになっていれば、豪雨時にお隣さんの植木鉢の土が流れ込んでくるなんて苦情も入ります。

バルコニーに関して言えば、バーベキューは論外、タバコの煙は当節当たり前、このほか柔軟剤の臭いについても苦情が寄せられます。
流石に柔軟剤については、使用量を決めるなんて出来ませんでしたが、苦に感じる方もいるので、過度な使用は控えてください、と掲示対応しました。

これからマンションに入られる方は、必ず上下左右の住戸の方へは入居のご挨拶を欠かさないようにしましょう。出来れば、ちょっとしたものでいいから手土産持って行きましょう。更に挨拶は欠かさず行い、「子供が走り回って騒がしいでしょ。いつもご迷惑おかけします」なんて言葉を添えるともっとベターです。

ワンちゃんの無駄吠え、子供の走り回る音、ピアノ音などは良好な隣人関係であれば、そんなに気にならないものです。

「仲のいい隣人はいない」のですが、マンションでは隣人関係はとても大切です。
工夫・姿勢次第で「仲は悪くない隣人」くらいにはなりましょう。