マンション管理士の独り言・・・103

「近畿マンション管理協会の提訴」

大規模修繕工事の設計・監理などのコンサルタント料の未払い分の支払いを求めて、NPO法人近畿マンション管理士協会が提訴しました。昨年8月のことです。
提訴の相手方は、大阪のマンション管理組合です。
そして今回、訴えられたこのマンション管理組合が、「工事に重大な瑕疵があり、設計・監理がちゃんと行われていなかった」として反対にNPO近畿マンション管理士協会を訴えることとなりました。
管理組合側は、防水工事が契約当初の仕様から、管理組合の承諾なしに品質の劣るものに勝手に変更されていたり、また、タイル補修についても工法が契約当初の打ち合わせから、これも勝手に変更されており、この結果、防水やタイル補修の効果が期待できないとしています。

更に、引渡の際に工事管理報告書の提出がなされていなかったり、追加工事が発生していたことも管理組合側の疑念を増幅させたようです。
コミュニケーション不足は、お互いにあったように思われますが、仮にもマンション管理士という、マンション管理組合の立場に立って、管理組合活動に助言や指導を行う事が業務とされているものが、管理組合を訴えたり、反対に訴えられたりするのは、・・・・
はたで見ていてとてもやるせない気持ちになります。

昨日21日下関ふくふく会館で「山口県マンション管理士協会」主催の第1回セミナーが開催されました。
北九州マンション管理士会からも、事務局長であるつぶやき主と、もう1名の管理士が参加させていただきました。
山口県のマンション管理士の方はもちろん、県会議員の先生や弁護士さん、1級建築士さんをはじめ、管理組合理事長さんや理事の方も多数出席され熱心な議論が交わされました。
毎月1度定例的にセミナーを実施される予定とのことで、小倉駅からはホンの15分で下関です。
興味がお有りの方は、ご出席されてみてはいかがですか。