マンション管理士の独り言・・・1064

マンション管理士の独り言・・・1064

「これで3回目」

1回目はもう8年ほど前でした。理事が理事長に対して。
2回目は、4年ほど前でした。組合員が管理会社社長(=売主社長、=理事長でもある)に対して。
そして今回理事長が理事に対して。
何がって言うと、暴力事件です。

1回目は理事会の席上、理事長が一人の理事に対して、「あんた、こんな簡単なことも分からんの。しっかり勉強して来いよ」と言い放ちました。
この理事長は、超大手企業の役員にまで登り詰めた方で、定年退職後自ら理事長へ立候補されたご仁です。頭の回転が速く、「この人は頭がいいな」って印象を持っていました。
しかし、少し勘違いしているところがあって、現役世代の部下ばかりだった環境から抜け切れず、組合員に対しても理事に対しても“上から目線”で話す方でした。
そして、この発言です。
この時は何も起こらなかったのですが、理事会終了後、くだんの理事が理事長宅へ乗り込んでいって理事長を殴ってしまいました。警察も来て大騒動になりました。

2回目は、管理の在り方が法律通りになされていない、総会も開催されない、管理費が何に使われているのかわからない、ということでつぶやき主に相談があった管理組合での出来事です。
その理事長に対して組合員総数の5分の1以上の発議で臨時総会を開催したものの、多数の理事長派によって全ての議案が否決されちゃいました。
臨時総会を発議された方は、開催できたものの議案の全てが否決でストレス溜まっている。片や理事長のほうも、“何とか否決は出来たものの自分を解任するという議案を提出しやがって”と、こちらもストレスが溜まっていたようです。
そのお二人が運悪くエレベーターでガチ合わせしてしまいました。
臨時総会を発議された方が、理事長を押したらしく、理事長は床へペタリと座り込んで、“暴力を振るったな。警察へ届けてやる”と怒鳴り散らしたようです。
しかし、理事長は中年の180㎝はある大男、押した組合員の方は75年配の小さなご婦人です。
流石に気が引けたのか、警察への届けは出されませんでしたが、それ以降はしばらく押したご婦人を誹謗中傷するビラが各戸へ撒かれたものでした。

そして今回が3回目です。理事会の承認なしに組合員へ郵便物を送ったりなどで、業務外と判断されそうな経費も使用している理事さんです。これを理事長さんに咎められた理事さんは理事長さんを快く思っていません。
早朝のゴミ出し時に、運悪くこの2人が出くわしてしまいました。
言い合いになって、初めは理事さんの方が襟首を掴んだようですが、負けていない理事長さんが押し返した際に理事さんが、床へ倒れたらしいです。
床へへたり込んだくらいですから、傷を負わされた、とかそんなに大ごとではないのですが、やはり暴力です。これは不味い。

1回目・2回目・3回目とも、加害者、被害者の別はあれ、直後につぶやき主に連絡がありました。
“どうしたらいいでしょうか?”
“そんなこと聞かれても分かるわけないっしょ。当事者同士で解決するしかないでしょ”です。

つぶやき主も、1度理事長に背中を叩かれたことがあります。その後、理事会の席で謝罪されましたので、仕方なかんべ、です。

管理組合内部の人間関係、拗れると大変ですよ。