マンション管理士の独り言・・・1099

マンション管理士の独り言・・・1099

「コロナ対策アレコレ」

コロナウィルスが蔓延しているこのご時世ですが、マンション管理組合の総会は粛々と行われています。
役員さんの任期が切れるのと、予算案を成立させなきゃならない、という辺りが一番の理由です。
予算案については、ほとんどの組合さんで大規模な補修工事や新たな設備を導入するなどの目新しい提案は行わず、経常的な支出のみで予算承認を得るという方法をとっているようです。

先週末の総会では、いつもの市民センターの貸し出しが不可だったので、駐車場の一角に円形に折りたたみ椅子を2m間隔で配置し、例年の4分の1くらいの少人数の出席者で行いました。
いつもなら議案書を読んでご意見やご質問をいただきますが、今回については「議案は前もってお読みいただいていると思いますので、説明は割愛します」で進行しました。
寒かったのもありますが、“複数人での会合は出来るだけ早く終わらせましょう”という政府の方針もあり、20分程度で終わりました。
その後新旧役員さんの引継ぎ作業と進みました。結果的に、「総会は滞りなく終わりました」です。

今週末にも2件の総会があります。
そのうちの1件については、「出席禁止!議決権行使は書面でのみ」とやっています。
“組合員全員の書面による同意がないのに、総会を開催せず書面決議で済ませるというのは規約違反となります”というつぶやき主の声も“人の命のほうが規約より優先だろ”という声にかき消されちゃいました。
今日は総会の一日前ですが、いまのところ異論はないようで、かなりの数の書面が集まっています。
総会で説明することが出来ないので総会議案は細かなところまで説明・資料添付するようにして作成しました。いつもの議案書の1,5倍くらいのページ数です。その甲斐があったのかな。

エレベーターの押し釦から感染が広がったのかもしれないという報道を聞いて理事長さんから押し釦を直接手で触れないように注意書きを掲示できないか?というお問い合わせです。」
メンテ会社へそのような掲示物を作成していないのかって聞くと、作成していませんし、できませんでした。以下がその理由です。
“もしペンや傘の先の尖った部分で押し釦を押されると、押し釦が損傷する可能性がある。”“万一損傷した場合の取り換え費用は管理組合様負担となる”。
そのような、管理組合様へ不利益をもたらすような操作法はお勧めできない、とのことでした。
これについては日立エレベーター・オーティスエレベーターも同様の見解でした。
日本エレベーター協会では、「押し釦やノブのこまめな清掃」を奨励しています。
現行では、こまめな清掃か入り口当たりに消毒液を置く(盗まれないように紐付き)くらいしか方法はなさそうです。

しかし、夏場になってからの送風機は早めに稼働させることが出来るとのことでしたので、直ぐに動かしてもらうよう依頼しました。
また、多人数が乗った場合、それぞれが四隅の壁に向かって出来るだけ人の正面に立たないっていうのも効果的のようです。

人に集まってもらい理事会や総会を開催し、そこでいろんな議案を審議いただくというのがつぶやき主の仕事です。
人に集まってもらえなきゃ、商売あがったりです。どうすべ~。