マンション管理士の独り言・・・1100

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「税務申告」

昨日理事長さんと2人で税務申告に行ってきました。
税理士じゃないので、つぶやき主が代理で申告するわけじゃなく、小さな枠に数字を書かなきゃならないので、代筆というか付き添いです。

そのマンション屋上には、携帯基地局があるのでその申告です。
税務署(国税)~財務事務所(県税)~市役所(市税)と3か所をこの順番で回ります。
よくわかんないのですが、法人化していないのに法人扱いです。
マンション管理組合は、法人化していない場合、法人ではなく“権利能力のない社団”という扱いですが、税務上は法人扱いのようです。

以前は、携帯基地局設置の収入は修繕積立金へ充当します、って総会で決議すれば課税されていませんでしたが、3年ほど前から課税対象になりました。
しかも納税初年には5年に遡って税が課せられました。

しかし、何で法人扱いなの?から始まり、筋が悪い課税です。突っ込み所満載です。
そもそも携帯基地局での収入は、区分所有法では管理組合に入るわけでなく、専有面積に応じて各区分所有者へ入るものです。可分債権です。
例を上げればマンション共用部分に付保している火災保険は、もし保険事故が発生し保険金がおりたら、原則的には専有面積に応じて各区分所有者へ案分するのが建前になっています。
しかしそれでは損傷した箇所を補修できないので理事長が各区分所有者を代理して保険金を受領するってなっています。標準管理規約第24条の2がそれです。
「携帯基地局からの収入は各区分所有者へ専有面積に応じて分配するって管理規約を改正すれば管理組合は申告の必要はないんでしょ?」「個人が雑所得として納税すればいいんでしょ?」「雑所得の場合、基礎控除が年間20万円だから課税対象になりませんよね?」って聞いても、きちんとした返事は帰ってきませんでした。
この辺りをもう少し突っ込んで聞いてって管理会社さんへ依頼しましたが、「税務署とやりあうのは勘弁してください。弊社がにらまれたら大変」ってやんわりと断られちゃいました。

また申告の方法次第では大幅に節税できるかもです。
今回は白色申告でしたが、青色申告にすれば控除もあり、実質の課税額はゼロにできそうです。毎月管理会社さんから収支報告や損益計算書が理事長へ届けられていますのでそんなに面倒くさくなくて出来るような気がします。
少し研究してみます。

駐車場にしてもしかりで、いくら余っているからと言ってマンションに関係のない部外者へマンションの駐車場を貸すと、その区画だけでなく全部の駐車場が収益事業とみなされ課税対象となってしまいます。

宿泊設備などを備えているマンションもあります。課税対象なのかどうかにはくれぐれもご用心を