マンション管理士の独り言・・・115

「管理会社の役割」

先日も管理組合総会へ出席してきました。
築23年の40戸程度、それまでの自主管理をやめて昨年から委託管理に変更したマンションです。
連休の最中でありながら、組合員の半数近くが出席するという熱気あふれる総会でした。
ですが、議案書に漏れがありました。会計報告が理事会のお手製だったようで、使途不明金などはないのですが、少しわかりにくかったようで、もう一度作成しなおす事となりました。

最悪なのは、「管理委託契約更新について」という議案が議案書からそっくり抜け落ちていました。
“どうせ、皆賛成するに決まっているのだから、決をとろう”“この程度のことで臨時総会を開くのは手間暇かかりすぎる”などの意見もありましたが、やはり議案書に記載していない事は決議できませんという管理会社の要望により、臨時総会を開くことになりました。
手続きとしては正解でしょうが、管理会社は何をやっていたのでしょうか?
単に清掃作業や管理員業務や出納業務だけの建物保守メンテナンスを行うだけでなく、専門家としてキチンとした管理運営が行われるよう、指導や助言を行うという本来の業務を行っていたのでしょうか?
今回の件も事前に会計報告に目を通していれば、また議案書についても確認を行っていれば臨時総会を開催するなどの2度手間を踏むことはありませんでした。
理事会の役員さんは議案書の作成から会場の手配から大変なエネルギーを消費します。
また、組合員も再度スケジュールを調整し、参加しなければなりません。
建物保守メンテナンスばかりに傾注して、専門家として管理運営へのアドバイスを行うことを忘れている管理会社が多いような気がしてなりません。

じゃ、お前がアドバイスしてあげりゃ良かったのに?・・・
ちょっと事情があって出来ませんでしたが、・・・・反省しています。