マンション管理士の独り言・・・1167
「1、2,4、3」
経済の原則で、2,6、2というのがあります。仮に10人いれば、とっても良くできる優秀なのが2、良くも悪くもなく平均的なのが6、生産性のない出来の悪いのが2に分かれるというものです。
とっても良くできる優秀な2ばかりを集めてグループ化して10にしても、やはり2,6、2に分かれるそうです。
人間に限らず、アリやハチでもそうなるようで、別のものの働きぶりやその組織全体の生産性を見て自分の働き方を決める傾向があるようです。
マンション管理組合でもそのような法則があります。勝手につぶやき主がそう思っているだけですが、管理に携わる人に言うと、当たってる、って言葉が返ってきます。
1、2、3、4の原則です。
管理組合の活動について、大いに興味を持っており、場合によれば身を粉にして動いてくれる人が1、それ程ではないけど、関心を持って活動に対し前向きに取り組んでいただける人が2、この1と2の人で管理組合活動は成り立っているといっても過言ではないと思います。
そして組合活動に全く無関心で、分かろうともしないで、どこか他人事のように思っている人が3、全く無関心ではないが、自分に関係するときだけ前向きに検討してくれる人が4です。
総会に出席する人も、1と2の人がほとんどで、自分に関心がある場合に限り、4の方も出席します。3の方は、管理組合に関与するのさえ嫌な様子で、出席しません。
どんなに大規模なマンションでも反対にこじんまりとしたマンションであっても、その1割の方の意見や意向で管理組合活動が進んでいくというイメージです。
例えば大規模修繕工事の優先的補修個所や、修繕積立金の値上げについてなどは一人でも多くの方にその内容を知っていただき理解してもらう必要があります。
このため理事会や専門委員会ではいろんな資料を用意し、かみ砕いて説明を何度と行います。
しかしどうやっても皆がそのことについて一定レベル以上の知識を得るまでには至りません。頭がいいとかその事柄に詳しくない、ではありません。
鼻から興味がなく、分かろうとしないのです。良いとか悪いとかではありません。
孔子も言っている通り、分かろうとしない人に分からせるのは無理です。
一人でも多くの方に知っていただこうという努力は必要ですが、そのことについて皆が一定以上のレベルまで知るようになるというのは不可能です。
そして残念ながら、知ろうとしない方が30%以上は存在するっていうのがマンション管理組合です。
年始初めての仕事が騒音クレームでした。発生源と思われる方宅を訪問し、ご理解いただきました。
言い方一つ間違うと、上下階の間のトラブルに発展しちゃうので慎重に、慎重にです。
もう長いこと顧問している管理組合さんだったので、組合員とも顔見知りになっており、上手に収めることが出来た、ようです。