マンション管理士の独り言・・・1189
「電気の管理会社」
マンション共用部の電気はエレベーターや給水ポンプのための動力電力と廊下照明など用の通常の低圧電力とに分けられます。
80戸くらいのマンションでは低圧で受電しています。
これらの電気代は、共用部分の稼働に伴うものですから、管理費から支出されています。
毎年、前年度の実績をもとに電気代として予算計上されています。
この動力の電気代を削減するには、電子ブレーカーがお勧めです。
もうすでに取り入れているマンションも多いと思いますが、初期投資(電子ブレーカー代金)が約35万円で、早いところでは3年くらいで元を取ってしまいます。
電子ブレーカーの場合、基本料金が安くなりますので、使用量如何にかかわらず、必ず料金削減となります。
動力でない共用部分の照明などの電気代も削減可能です。
電力小売り自由化により、イデックス電気やAU電気など様々な業者が小売り事業に乗り出してきています。
よく質問されるのが“電力小売り事業者がつぶれたときに電気の供給がストップするのでは?”です。
万が一小売事業者がつぶれれば、元の九電に戻せばいいだけであって、電気供給がストップするなんてあり得ません。
例えていえば、カルビーのポテトチップスを今まで井上商店で買っていたが、つぶれたのでその横の鈴木商店から買えばいいだけのことです。
カルビーがつぶれたわけではありません。九電だってつぶれません。電気を買う小売事業者を変えればいいだけのことです。
電気の管理会社というのがあります。正式名称は、(株)電気事業協会といいますが、ここがお勧めです。数多ある電気小売事業者の中からそのマンションの実情に合った小売業者を選びそこから電気を購入し、削減になった分からマージンを頂戴するって手法です。
実例です。約80戸のマンションです。
年 月 | 料金 | 年月 | 料金 | 削減額 |
2019年11月 | 69,774円 | 2020年11月 | 56,896円 | 12,878円 |
12月 | 71,420円 | 12月 | 51,384円 | 20,036円 |
2020年 1月 | 75,875円 | 2021年 1月 | 56,519円 | 19,356円 |
2月 | 66,338円 | 2月 | 51,228円 | 15,110円 |
電気使用量はほとんど変わりません。月額20,000円近くの削減となっています。
共用部電灯に関してですから、電子ブレーカーを導入するわけではなく、初期投資ゼロです。
つぶやき主は、この(株)電気事業協会から宣伝してくれ、と頼まれたわけではありません。
あまりにも削減幅が大きく、他の管理組合さんにもお勧めできる情報なのでつぶやいたのです。
検討してみては如何。