マンション管理士の独り言・・・118

前回に続いて「オートロック」

「オートロック」についてもう少しつぶやきます。
新規分譲の際の「オートロック」の取り扱い方法については分譲主が当初の設定をしています。
多いのが、各戸まで朝刊を配達できるように、
①暗証番号を配達員に教える
②時間帯でオートロックを解除し、その間は自動ドアとなり誰でもが出入りできるので、各戸まで配達される、のようです。

その後、管理組合で“それでは防犯性に劣ることになるので、朝刊は各戸まで配達されなくなり多少不便になるが、①も②もダメとしよう”という声が上がったらそのように使用方法を変えることもできますよ、という一言を添えているようです。

しかし、一旦①か②の方法を採用した管理組合で、その後①も②もダメとしたケースを見たことがありません。
やはり防犯性より日常の生活上の便利さが優先されるようです。

「オートロック」の防犯性を売りにしているマンションならば、ちょっと上記の進め方は違うような気がします。
あくまで最初は、“朝刊を集合郵便受けまで取りに行かなくてはならないけれども、防犯性に重きを置いて、オートロックについては部外者へは暗証番号を教えない、時間帯でも解除しない”とすべきだと考えます。
その後、管理組合で「防犯性が少し劣ることになっても、朝刊が各戸に配達された方がいい」という声が大きくなればそのように変更するとするのが、本来の進め方だと思います。

そもそもつぶやき主は、暗証番号を設定するのも反対だし、時間帯解除も好きではありません。もし暗証番号を設定するのであれば、1年ごとに番号を変更するくらいの気配りは必要です。