マンション管理士の独り言・・・1210

マンション管理士の独り言・・・1210

「共有の種類」

つぶやき主にも、もう直にコロナワクチン接種の順番が回って来そうです。

接種は副反応などの懸念もあり、強制ではなく任意だそうです。つぶやき主は打ちます。

至って健康ですから、最後の方で構いません。

有難いことに無料です。

でもワクチンそのものの代金はじめ、会場設営日、ドクターなどへの報酬、スタッフの日当、事前準備の費用などかなりのお金が費やされています。

自治体や会場によって異なるのでしょうが、1本あたり数万円の経費が掛かっているのではないでしょうか?

ここで素朴な疑問ですが、打たなかった人が、「自分はワクチン打たなかったので、〇〇万円返してね」と言わないのでしょうか?

アメリカではワクチン接種者には抽選で1億円当たるって「ワクチンくじ」まで税金で実施されています。

打たなかった人が、「打った人と打たなかった人との間での不平等感が大きすぎる。法の下の平等に反する」って言いださないのか心配です。

コロナワクチン接種とマンション管理実務を結びつけて考えるのは、我ながら可笑しな思考回路だと思いますが、どうしてもマンション実務に置き換えて考えちゃいます。変態です。

マンションで玄関ドアや面格子を取り替える際に、どの住戸も満遍なく朽ちていればいいのですが、住戸ごとに方位や風当りが異なり、また手入れの良い悪いもあって、まだまだ取り替える必要のない住戸が必ず出てきます。

「うちの玄関ドアはまだまだ取り替えなくていい」です。

実務的には、全戸一斉と言うのはなかなかに難しいものです。

そこで取替へない人に対しては「3年後にもう1回取換えるのでその時に」或いは「1件あたり〇〇円返却します」などという対策を講じます。

お国の税金とマンション管理組合の積立金とを一緒くたに考えてはいけないのでしょうが、皆が積み立てたお金を使用するので公平性が何より大切です。

無理して、こじ付けてお国の税金と管理組合の積立金について考えてみました。

共有という考え方を掘り下げる必要がありそうです。

共有にも3種類があり、「総有」「合有」「共有」です。

「総有」とは、個人の持ち分の概念がありません。具体的には小学校のPTAなどがこれに該当します。個人の持ち分概念がないので卒業時にPTAを離れるときに会費の清算などが行えない、となっています。

「合有」は、総有と共有の間でマンション管理組合がこれに当たります。共有物についての利用方法は共有者の過半数で決められるので毎年の総会で物事が決められていきます。

「共有」は、個々の持ち分が具体的に共有者間で分かっているものです。7000円の自転車をAさんが4000円、Bさんが2000円、Cさんが1000円出して購入した場合などが分かりやすい例です。それぞれ7分の4、7分の2、7分の1の持ち分です。

マンション管理組合の場合、建物が無くなって共有関係が解消された場合に、残存する積立金を持ち分割合で分配するときなどにこの考え方が適用されます。

より専門的に考えればお国の税金は「総有」って感じでしょうか。違うかも、しんない

「コロナワクチン接種する前なのに、もう脳に副反応出てる」って勘弁してください。

でも返却を言い出されないっていうのは、やり易いよね、って感じです。