マンション管理士の独り言・・・1219

マンション管理士の独り言・・・1219

「次のステージに入ったのか?」

第一交通産業さんのグランドパレスシリーズマンションが次のステージに入ったのでしょうか?

「グランドパレス一枝」の遮音性能が今までの同シリーズマンションから頭一つ抜け出ています。

ネットでも確認できますが、床コンクリートは在来スラブ工法で厚みが150mm~250mmと表示されています。

水回り関係は150mm程度でリビングなど居室が250mmだと推察されます。

これにより階下への遮音性能がLL40等級と記されています。

市内一般マンションの床コンクリートスラブ厚が200mmなのと比較してかなりの厚みが確保されています。

これまでの同シリーズではLL45等級と謳われていました。

黒崎ランドマークスも240mm厚でLL45となっていました。

しかし「LL45という遮音数値は、JISによる検査方法で出された推定値であり、保証するものではありません」と注釈がつけられていましたが、「グランドパレス一枝」ではLL40と注釈無しで記載されています。

LL40ならば、グランドパレスシリーズでは勿論ですが、市内マンションではザハウスシリーズ、グランリビオシリーズに次ぐ高い遮音性能を有するマンションとなります。

わざわざ言う必要はないかもしれませんが、グランリビオシリーズのうち高い遮音性能を有するのは「グランリビオ高見五条」と「グランリビオ大手町エンブレム」を指します。

そのほかの「グランリビオ」は、市内一般マンションと同等の遮音性能です。

今後もLL40等級の遮音性能のマンションを続けていってほしいものです。グランドパレスに追いつけ追い越せで、他社も追随して今以上の遮音性能を有するマンションを発売してほしいものです。

新築マンションで入居後の苦情として多いのが、上階からの騒音です。この苦情を持ち込まれた管理会社さんはテンヤワンヤしています。

遮音性能についてしっかりした説明をしていない販売スタイルにも問題はありますが、「分譲マンションだから、遮音性能がいい」と勝手に思い込んでいる購入者にも原因の一旦はあるようです。

遮音性能がLL45 → LL40となれば静謐さは一段とアップします。

購入者の満足度も上がるし、管理会社フロントマンの負荷も軽くなるし、何より他売主さんとの差別化を図ることができるので、売れ行き好調となります。

いいサイクルが出来るはずです。

大いに歓迎します。

久保設計やるじゃん、です。

これからはLL40が北九州標準となることを期待します。

このつぶやきが、スズキ設計のS建築士、アトム設計、ブラックステューディオK氏の目に留まれば、いいなと・・・。