マンション管理士の独り言・・・1227
「東京オリンピックと管理規約」
熱狂のうちに東京オリンピックが閉会しました。
コロナ禍の折、無観客での開催、度重なる演出家の不祥事などもあり最後の最後まで本当に開催されるかどうかわからない、状態での遮二無二開催でしたので、あまり関心はありませんでした。
発泡酒でほろ酔い心地でテレビを眺めていたというのが正解ですが、各種目のルールの変更が多く、新しいルールを理解するまでの間なかなかゲームに入り込めません。
何で点が入らないの?一人だけユニフォームが違ってる人がいる???という状態です。
最後まで分からずじまいの種目もありました。
つぶやき主が中学校の体育の授業で初めて習ったバレーボールは9人制でした。
その後6人制、9人制が併存する期間があって、その後6人制へと落ち着きました。
しかし、当初の6人制はスパイクが決まったからと言って点は直ちに入りません。サーブ権が移動するだけです。2回連続して初めて1点が入るというルールでした。
近頃はリベロという一回り小さな守備仙人もいます。ユニフォームも違っているので、初めは「違うチームの人?」って感じでした。
バスケットボールでは、3点シュートなんていうのもありませんでした。どの位置から打ってもシュートは一律2点でした。
そのうち4点シュート、10点シュートなんていうのも出てくるのじゃないかな、なんて思っています。
卓球に至ってはもう何が何だかわかりません。サーブ権は5点で相手に移るのでなく、2点交代です。21点制でなく、11点制です。
裏と表のラバーも試合前に相手に見せる必要があるし、つぶやき主がやっていたころと全く別のスポーツの様です。良いのか、悪いのか?
どういう経緯で、誰のどんな力が働いてルールが変わったのかわかりませんが、欧米の気風を表しています。
憲法でさえ何度も改正を重ねる国が多い中、「スポーツのルールなんて毎年のように見直してそれで不都合あればまた改正すりゃいいじゃん」デス。
日本では憲法改正に際し硬性憲法と言われ改正することのハードルが高く設定されているように一度決めたことは中々変えないという文化があるようです。
管理規約改正は憲法改正などとは比較にならないほど改正のハードルが高く設定されています。
憲法改正に必要な賛成数は各院それぞれの3分の2以上とされていますが、管理規約改正は全区分所有者数+議決権総数のそれぞれ4分の3以上の賛成が必要です。
スポーツのルール改正みたいに頻繁にフレキシブルに行えないようになっています。
しかも強行規定ですから4分の3と言う数字は一切扱えません。
分譲当初はそれで良かった管理規約も、住まう人の高齢化や生活習慣の変化などで時代に合わせて改正されるべきですが、そう簡単に改正は出来ない仕組みになっています。
良いのか、悪いのか?
その挙句に、今では管理規約とは異なった方法や決め方が幅を効かせてるって管理組合さんが沢山あります。
そんなことを思いながら、オリンピックを見ていました。