マンション管理士の独り言・・・1238

マンション管理士の独り言・・・1238

「情報が少なすぎる、遅すぎる」

到津エリアで第一交通産業さんのグランドパレスと九州三共さんのリヴィエールとが共に19階建てタワーマンションでガチンコ勝負しています。

「どっちが良いでしょうか?」というお問い合わせを複数いただいたので、ホームページ程度の少ない資料で比較検討しましたが、”よくわかりません”というのが本音です。

この程度の資料で優劣は決められません。

内覧会同行のご依頼時には、購入されたマンションの関係書類一式を事前に送っていただきます。

それに基づいてそのマンションの特性をレポート用紙10枚程度にまとめ、1時間半くらいかけて丁寧にかみ砕いてご説明しています。

その際特に重要なのが重要事項説明書・売買契約書・管理規約・管理に関する承認書・長期修繕計画案です。

資料は多ければ多いほど、そのマンションの特性、お住いになってからの注意事項などをより詳しくご説明できます。

本当は、この説明をそのマンション購入前にしてあげたいのですが・・・。

しかし、現在の売主さんはこれら購入者にとって重要な、購入前に必ず知っておくべき情報を”隠している”ってわけではないのでしょうが、開示時期が遅すぎます。

契約する1週間程度前の申し込み時には、上述の重要な書類は購入者へお渡ししじっくりと検討させなければなりません。

購入者もパンフレット・モデルルームにぼうっと見とれているばかりじゃなく、どのオプションにしようか?って期待に胸膨らませるばかりじゃなく、重要な書類と真剣に向き合わなければなりません。

実際にモデルルームに行かれた経験のある方はお判りでしょうが、どのモデルルームもそんなに大差ありません。ちょっと言い過ぎかもしれませんが似たようなものです。

それよりも、管理の内容はどうか?

一例をあげれば管理委託契約書を見ればすぐにわかります。

具体的には、管理人さんは常駐か?勤務時間は何時から何時までか?清掃員を兼ねるのか・別に清掃員がいるのか?清掃時間は何時から何時までか?定期清掃頻度は、年3回OR年4回?植栽剪定は年に1回OR2回?エレベーターメンテは、フルメンテ?それともPOG?

ただ単に管理費が安い、高いなどの比較ではありません。

管理人さん常駐ならば、フロントマン通勤管理より高くて当たり前です。

定期清掃頻度が年2回と4回ではこれも、費用が違って当たり前です。

比較とはこのようなことを言うのです。そのために情報量が圧倒的に少ないし、遅い。

「良くこの程度の情報量で、マンションを購入できるな」ってため息を伴って感心します。

管理内容に限らず、長期修繕計画などについても同様です。

”もっと、もっといっぱい教えてくれなきゃ、決められない”って猫なで声で営業マンに言わなきゃ、です。

自民党総裁選が終わりました。案の定というか岸田さんが総裁(やがては総理)に就任しました。

4人も立候補がありました。管理組合では立候補なんてことお目にかかる事ありません。

この方たちは、総裁選に立候補するくらいだからもしマンションにお住いなら理事長へ立候補するのでしょうか?輪番制で順番まわってきたらどうしているのでしょう?

総裁選へ立候補するくらい志の高い人が、「管理組合役員は勘弁して」なんていうのでしょうか?

議員さんや総裁選に立候補する人は理事会役人にならなくて良い、なんて規約で決めているのでしょうか?

管理組合理事長と総裁、名前を理事長から総裁へ変更したら立候補あるかしら???