マンション管理士の独り言・・・123

「新築マンション購入法・・・3 機械式駐車場」

北九州では、駐車場率100%なんていうのは当たり前で、120%や160%超のところだってあります。
その駐車場の種類は、大きく分けて3種類あります。
一つが平面平置き駐車場。1階ピロティ下ならば、平置きで屋根付き駐車場になったりします。
2つ目がタワー駐車場。タワーマンションの1階~5階位までが駐車場になっていて、住居部分は6階より上の階、なんていうのがそうです。

また、敷地内に別棟で駐車場用のタワーなどを設備しているマンションもあります。
3つ目が機械式駐車場。地上2~4階。地下を利用したものもあります。
そして地下利用タイプは大雨の時に流れ込んできた雨水を排出するようにポンプが設置されています。
しかしポンプの能力にも限界があるので、10年とか100年に1度の大雨の時は、地下駐車場から車を出すように指導している管理組合がほとんどです。

これら3種類の駐車場のうち、管理面から見ると1番お勧めはなんといっても平面駐車場。何年かおきに白線を引き直すぐらいしか維持管理費がかかりませんから、駐車場使用料のほとんどは修繕積立金に充当されます。
これに対し、管理面から見ると1番厄介なのが、機械式駐車場。
試算では、1パレット当たり年間20,000円くらいのメンテナンス費用が必要です。そして15年くらいでパレットの更新。
これに要する費用が1パレット約200万円と言われています。
駐車場使用料を月額12,000円以上とらないと管理組合からの持ち出しになるといわれています。
さらに、機械式駐車場は、出し入れの際にかなりの時間を要します。
パレット前のゲートが持ち上がるところから始まり、車を出し終わり、ゲートが閉まってしまわないと次の車の出し入れの動作に入れません。
通常は、4~6パレットに1機の操作盤ですが、20台以上のパレットで1機の操作盤なんて言うのもあります。
口の悪い管理士は、機械式駐車場を「時限爆弾」なんていう人もいます。

何度も云いますが、マンションは立地・設備・環境・間取り・価格などのハード面だけで選んじゃいけませんよ。購入ポイントに管理面も加えて下さいね。