マンション管理士の独り言・・・1252

マンション管理士の独り言・・・1252

「国勢調査」

昨年実施された国勢調査の結果が公表されています。

北九州市は全国の市町村の中で、人口減少率が1番だそうです。因みに総人口は、939,029人(つぶやき主が入っていないので本当は939,030人)。

前回調査時より22,257人減って、反対に65歳以上の高齢者のいる世帯は2,889世帯増えています。ますます高齢化が進んでいます。

何故減っているのか?魅力がないのかな?について考えてみました。

手っ取り早く北九州の衣食住で見てみると、衣に関しては有名どころの服は市内で全部揃うのではないでしょうか?他地域と比較して決して劣っているとは思えません。

つぶやき主には、ユニクロと青山さえあれば十分ですが・・・。

食に関しては、他の地域から来た人には、”安くて新鮮な食品が揃う地域だ”と称賛されることが多く、充実している地域だと自負しています。

資さんや山小屋さんもあるし。四方平も忘れちゃいけない。

最後の住に関しては、戸建てでは土地の値段も安く、都市高やモノレールもあり交通利便性も高く、職住近接がそれほど高くなく実現できる地域だと考えます。

一方、マンションはどうかと言うと、これはお寒い状況です。

先ず、大手の進出がありません。

小倉駅横に積水ハウスがグランドメゾンを売り出した際には、チラシなど一切撒かずに全戸が早期に完売しました。

”どうやって買えばいいのか”ってつぶやき主にも問い合わせがあり、実際に3件売ってあげました。大手の進出を待っている潜在需要があるのだなと感心させられた事案でした。

大手が進出しないので、地場企業ばかりの地域です。しかも悪いことに悪い商慣習を改めようとしません。分譲駐車場がいい例です。

”他の売主さんもやっているじゃん”赤信号みんなで渡れば怖くないって感じです。

分譲駐車場なんて悪しき販売手法を行っているのは北九州だけです。他の地域ではやっていません。

更に未販売住戸の管理費・修繕積立金を負担しない売主さんがまだあります。

多くが「竣工後1年以内の未販売住戸の管理費などは負担しない、2年目からは負担する」となり、以前よりは幾分かは改善されてきましたが、それでも未販売住戸の管理費・修繕積立金に加えて1住戸につき1台分の駐車場利用料を負担するっていう西鉄(サンリヤン)さんに比べればソートー遅れています。

また、当初の修繕積立金を低く抑える傾向が顕著な地域です。30年後には修繕積立金額が当初の3倍なんてマンションはまだいい方です。6,4倍というツワモノがあったりするから驚きです。

地場売主業者さんが襟を正すか?購入者が賢くなって分譲駐車場のあるマンションを買わなくなるのか?どっちが先かでしょうが、購入者は相変わらず見栄えのいいパンフレットの夢中の様です。