マンション管理士の独り言・・・1296

マンション管理士の独り言・・・1296

「不要自転車撤去」

子供さんの成長に伴い、使用される自転車も変化します。

ベビーカー ⇒ 三輪車 ⇒ 補助付き自転車 ⇒ 24インチサイクル ⇒ 26インチサイクルみたいな感じです。

その都度いらなくなった自転車を自分で責任もって処分する人なんてそうはいません。

置きっぱなしというのがほとんどです。

その結果、マンション駐輪場には、何年も使用されておらず、パンクして錆びついた、埃まみれの”可哀そうな”自転車があっちこっちに放置されちゃいます。

最近は電動自転車もチラホラ混ざっています。

管理組合は何年かに一度の頻度でそれら放置自転車の処分を行わなくてはなりません。

後で、「勝手に処分された」ってならないように、「〇〇月〇〇日までに申し出なければ管理組合で処分しますよ」って警告文を何度も貼ります。

しつこいくらいに貼りだしトラブルを防ぎます。

更に警察への盗難自転車でないかどうかの確認が必要です。盗難届が出されている自転車かどうかを確認するのです。

北九州での確認作業は、警察署へ電話し、防犯登録ステッカー番号を報告すれば、「盗難車の届け出は出されていません」と回答してくれます。

下関では、これと異なり、警察官が現場で立ち会います。

「わざわざ立ち会ってくれなくていいですよ、防犯登録番号を読み上げますよ」って提案しますが、「盗難届が出されている自転車ならば、その場から持ち帰らないといけないので現場に行きます」って答えです。

この盗難自転車かどうかの確認をはしょる管理組合さんがありますが、あまりお勧めできません。トラブルのもとです。

これらの作業が終わった後にやっと撤去です。ここまで早くて3か月、通常は6か月くらいかけて慎重に行います。

処分は業者さんに依頼するのですが、業者さんの方も後で「自分の自転車を勝手に処分された」って変な言いがかりを付けられないように、直ちに処分せず、1年くらい保管した後に、初めて処分するところが増えています。

撤去自体はまだ無料で行ってくれる業者さんがほとんどなので助かります。

自転車を放置される方は、”管理組合(と言うより、実際は管理会社)がやってくれる”と軽い気持ちなのでしょうが、結構いろんなプロセスを踏まなければならない作業です。

ちょっとした”資さんロス”に陥っています。到津店がなくなり、脚を大門まで伸ばしたら、そこも閉店していました。最近はもっぱら白銀店です。

5月末までに50円割引券を使い切らなくちゃ、です。