マンション管理士の独り言・・・1309

マンション管理士の独り言・・・1309

「拾得物処置」

マンションでは結構落し物があります。落し物は管理人さんや管理会社フロントマンに届けられますが、その取扱いについては、管理会社さんや管理組合でまちまちです。

基本的な対応法くらいはそれぞれのマンションで決めておいた方が良いかもしれません。

それ程分厚くない財布ならば一定期間管理人室などで預かることもアリです。

マンション掲示板で、落ちていたものの情報を全てをさらさずに、少し隠して掲示するのが原則です。

例えば赤い財布でミッキーマウスの絵柄がついていたら、「赤い財布」とだけ記し、取りに来た方へ模様をお聞きします。

ドナルドダックやピカチュウとの回答ならばなりすましです。

現金や貴金属の場合は速やかに警察署へ届け出ますが、それ以外のものは基本的に拾った日から2週間程度保管し、それ以降は警察署へ届け出ます。

拾って1週間以内の届け出ならば落とし主が現れなかった時にその拾得物の所有権は拾った人に移転しますが、1週間以上たっての届け出の場合、拾い主に所有権は移転しません。

管理組合の場合、所有権移転されても困る場合が多いので2週間後くらいに届け出るのがいいでしょう

明らかなゴミならば処分しても構いませんが、微妙なものについては後々トラブルにならないよう管理組合や管理会社で処分するのは避けた方が良いでしょう。

警察署行きです。

 これは不要自転車処分と同じですが、「アンタにはゴミに見えるかもしれないけど、私にとっては大事なもの」なんて難癖付ける輩がいるかもしれません。

明らかなゴミは処分、拾得物は2週間保管(落し物掲示)、その後は警察署へ届け出(落し物は警察署保管と掲示)とするのがスタンダードな扱いかなって感じです。 

管理会社変更が結構行われています。共通仕様書で数社から見積もりを取り、最安値のところに決めると言えば簡単そうですが、実際はそうでもありません。

新しい管理会社への変更について総会で承認を得なければなりませんが、変えられる今までの管理会社さんは総会議案なんて作ってくれませんので、自分たちで作成~配布しなければなりません。

また新しい管理会社への引継ぎ作業もスムーズには運ばないことが多いようです。

取った方と取られた方とが業務の引継ぎを行うのですから当然と言えば当然です。

あからさまなイジワルを行う管理会社さんもあったりします。

「管理会社さんを変更したけど、それ以降業務移管がスムーズに運ぶようにコンサルタントしてよ」ってご依頼もあるようになりました。

ご当地で長く専業でマンション管理士業やっていると色んな需要があるものです。