マンション管理士の独り言・・・135

「修繕積立金適正化の動き」

前回までつぶやいていた、「新築マンション購入法」は一応終了。
少しは役立っていればいいのですが、「マンション口コミ」なんて見ていると、相変わらず立地や設備・価格ばっかりに目がいっているようで、管理の重要性がまだまだわかってもらえてないみたいです。
変なマンションつかまなきゃいいけど、なんて心配しています。
さて今回は、修繕積立金の適正化へ向けての動きをご紹介します。

国交省マンション政策室は6月30日「マンションにおける修繕積立金および長期修繕計画に関するガイドライン検討会」を開きました。
マンション分譲時の修繕積立金の適正額を算出することで、販売の足かせにならないように作為的に低額に設定している積立金の是正を目指すものです。
マンションでは以前から分譲業者が月額修繕積立金を低く抑えて設定し5年ごとに管理会社が管理組合に増額を提案するパターンの「段階増額積み立て方式」が多く、本年2月26日の衆議院国土交通委員会では、「意図的な低額提示」が問題とされた経緯があります。
今回のガイドラインでは、長期修繕計画期間中の修繕積立金額を均等にする「均等方式」を基本としているため通常の設定額より高めになることが予想されています。年内にはガイドライン完成を目指しています。
本来ならば、業界全体で自浄能力を発揮して、キチンとした修繕積立金額を設定しなければならないのでしょうが、ついに“お上”の出番です。
現在分譲中のマンションの修繕積立金額とガイドラインの額とがどれほど乖離があるのか見ものです。
乖離が大きい業者ほど信用ならない・・・とは言いすぎでしょうか?