マンション管理士の独り言・・・1364

マンション管理士の独り言・・・1364

「管理組合と町内会」

先週の金曜日(17日)戸畑区役所会議室で「マンションセミナー」を開催しました。

戸畑区役所コミュニティ支援課からのご依頼です。50分しゃべり倒して来ました。

1月には小倉南区でこれも南区コミュニティ支援課の要請でセミナーを開催しました。

小倉南区ではリモート開催でしたが戸畑区セミナーでは久しぶりに人を集めてのセミナーでした。

時間が足りなくなるほど、質問が多く寄せられ熱気のあるセミナーでした。

セミナーの内容は「分譲マンションにおける自治会加入促進について」です。

北九州市では分譲マンション居住者の自治会加入に力を入れており専門家派遣制度を取り入れています。この専門家として北九州市で唯一登録されているのがつぶやき主です。

自治会長はじめコミュニティ支援課の担当者も分譲マンションの意思決定の仕組みやアプローチ方法などについて、分からないことだらけの様で、そのあたりの話をご説明します。

自治会長やコミュ支援課担当者のみならず、マンション居住者も「管理組合」と「自治会」の違いが良くわかっていない方も多く、“管理組合に入っているから自治会には加入しなくていいだろう”なんてことを言い出す人もいます。

マンション管理組合は、廊下・階段・外壁・屋上・エレベーター設備などそのマンションを購入した全員の共有に属する共用部分とマンションが建っている敷地の維持管理を行う主体です。

共用部分や敷地の維持管理を行うため共有者全員で管理組合を作り、それらの管理を行うってことになります。共有者の一人である以上、当然に管理組合員となります。任意加入ではありません。法律上当然加入です。

管理組合というとペットを飼っていいとか、ピアノを何時まで弾いていいとかいうマンションライフのルール決めが主たるお仕事って思っている人がいますが、本来業務は共用部分や敷地の維持管理なのです。

ですから管理組合が維持管理を行う部分は、共用部分と敷地のみとなり、敷地から1歩出てしまえば管理組合の守備範囲ではなくなります。

よく“前面道路の防犯灯が玉切れしているので取り換えてほしい”なんて要望を管理組合に出す方がいますが、これは管理組合のお仕事ではありません。

防犯灯や道路の陥没などは自治会のお仕事です。

地域の安全や安心に資する事や地域とのコミュニティ形成などは自治会のお仕事です。

快適なマンションライフのためには、敷地や共用部分の維持管理を行う管理組合と1歩外に出た地域の安全安心、コミュニティ形成を司る自治会とが機能して初めて得られるものなのです。

つぶやき主は、分譲マンション居住者こそ自治会に加入すべきだと思っています。

次回は、具体的につぶやきますが、マンション内帰宅困難者ってご存じ???