マンション管理士の独り言・・・136

「508,000,000円の組合財産の横領」

分かりやすく書けば、5億800万円。
群馬県のリゾートマンションで、驚愕の被害額の横領事件が発生しました。
フロントマンの持ち逃げです。
管理会社社長は被害額を報告し「誠意を持って返す。25年かけても返す」と謝罪。
不正引き出しを行ったとされるN社員は現在行方不明で県警も捜査中とのことです。
組合印鑑を保管していた金庫について、管理組合法人の役員は「鍵をN社員の渡した覚えはない」と答えましたが、出席者からは「適当にハンコを押していたのか!」と非難の声を浴びました。

この被害額は単独のマンションとしては最大の被害額となるようです。

またこれとは別の横領事件も発生しています。
こちらは京都に本社を置く管理会社「ジャパンリアルティスーパービジョン」の元部長が長岡市内のマンション(築19年)の管理組合口座から1300万円を横領した疑いのあることが判明しました。
社名だけは正義の味方のようなのに、お粗末な事件です。
仮にこの横領が事実だとすると同社は元部長の犯行を1年7ヶ月気づかなかった事になります。
同社では月次報告を2重チェックすることになっており、女性経理2名が担当していました。この女性経理2名のチェックミスだとしても、業務が杜撰だといわれても仕方ありません。
マンション管理士を顧問として採用していれば、こんなことは未然に防げていたと思います。