マンション管理士の独り言・・・1366
「管理組合と町内会(自治会)・・・その3」
しつこいようですが、またまた管理組合と自治会のお話です。
自動車運転する人は、自賠責保険は勿論のこと、イザという時のために任意保険にも加入しています。つぶやき主なんか任意保険に加入していないと怖くて運転できません。
そして1年過ぎて任意保険更新時に、“この1年何も事故起こさなくて良かった”と思います。
間違っても“何も事故起こさなかった。1年分掛けていた保険料がもったいなかった”なんて思いません。
火災保険だって同じです。“火災保険を付保しているけど今まで火事にならなかった。もったいなかった。掛けるんじゃなかった“なんて思いません。
自動車任意保険に加入しているから安心して車の運転ができるのです。火災保険に加入しているから最低の安心感が得られているのです。
自治会もこれと同じだと考えています。最終的な安心感の拠り所が自治会だと考えています。マンション内帰宅困難者になった時に支えてくれるのが自治会です。
阪神淡路大震災時の要救護者を調べてみると近隣住民によって助け出された人が全体の80%を超えます。警察や消防・自衛隊によって助け出された人は、20%に過ぎないのです。
やはり“お隣さん”は、心強いのです。
また、震災後の電気・ガス・水道などのインフラ復旧に要する期間のデータも示されています。
東日本大震災では、復旧までに要した時間は、電気が3日、水道は1週間、ガスに至っては1か月もかかっています。
この間自宅では生活できないのです。災害時に自分や家族を助けてくれるのは、また日常生活を取り戻すまで支えてくれるのは自治会なのです。
自治会に加入しませんか?とアンケートをとると、10%の人が加入。10%の人が加入しない、残り大多数80%は「あれば入ってもいいし、なけりゃなくても構わない」という人たちです。
そんなものだと思います。この数字が正直なところです。
だから残り大多数の80%の方は、自治会に入るってベクトルに振れるべきです。
大手のデべさん(積水ハウス、ダイワハウスなど)は、重説や管理規約に「竣工後は地元自治会へ加入する事、管理組合が自治会費を代行して徴収しそれを町内会へ振り込むことを予め承認する事」に明記しています。
“マンション居住者こそ自治会へ加入すべき”“快適なマンションライフのためには管理組合と自治会が車の両輪”ということを大手デべさんは、分かっていらっしゃる、のです。
流石です。