マンション管理士の独り言・・・1386

マンション管理士の独り言・・・1386

「管理費比較その2」

前回に続いて管理費比較についてつぶやきます。

管理組合さんと管理会社さんとの間の管理委託料は、その内容によって大きく異なるってつぶやきました。

エレベーターや機械式駐車場、給水ポンプや自動ドアメンテ、その他宅配ロッカーや防犯カメラのリース料が管理委託契約に含まれているのかいないのかによって金額は大きく異なるというわけです。

しかしそれだけではありません。管理人がいるのかいないのか?が管理委託料に大きく影響を及ぼします。

管理人さんが常駐していれば、当然その分の人件費が管理委託料にONされています。

仮に勤務時間が週5日、平日8時~5時の8時間ならば、月額30万円くらいは管理委託料がUPしています。

午前中のみの勤務ならば月額15万円くらいでしょうか。

また管理人さんが日常清掃も兼ねるのならば、清掃員の人件費はかかりませんが、そうでなければ別途清掃員人件費が必要になってきます。

大手町の大規模マンションでは管理人さんは24時間常駐体制です。

その分管理委託料が増えているっていうのは当たり前の話です。

管理人さんが常駐なのか通いなのか?勤務時間は何時間なのか?管理人さんは清掃員を兼ねるのか?またゴミ出しのケータリングを管理人さんは行うのか?などによって管理委託料は大きく異なってきます。

管理人さんに触れれば次は清掃に関してをつぶやかなきゃなりません。

清掃員は、平日何時間勤務か?人数は何人か?日常清掃の範囲はどこまでか?廊下やエントランスホールをポリッシャー掛けする定期清掃は年に何回か?(多いところで年6回、少ないところで年1回、年3回か4回が多い)、吹き抜けのエントランスホールの上窓を磨く特別清掃は何回か?また、住戸内から掃除することが出来ないFIX窓の清掃は特別清掃として含まれているか?などが委託料に大きく関係していきます。

植栽管理だってそうです。植えこまれている樹木を高木・中木・低木と分けて管理料が設定されますが、それぞれ年何回の選定を行うのか?施肥はどうなのか?などボリュームによって委託料は大きく異なります。

管理組合さんと管理会社さんとの間の管理委託契約は、請負と委任の2つの法律関係で構成されているとされます。

お店に並んでいる商品を購入する売買契約とは違うのです。

管理委託内容によって委託料は大きく異なってきます。設備やメンテ社、頻度、サービス内容などに大きく左右されるからです。

今委託している管理会社さんのサービス内容が委託料に見合っていないと思われる役員さんが、どうしても納得できないならば、つぶやき主にご依頼するしかないのかな、って感じです。