マンション管理士の独り言・・・1390
「停電」
先日、顧問でない市内マンションの理事会に参加させてもらいました。
このマンションにはまだ町内会が設立されていません。つぶやき主は北九州市での町内会加入促進事業に関し市に認定された唯一の専門家マンション管理士です。
その業務でコミュニティ支援課と地元自治会長からのご依頼で管理会社さんのご協力をいただき、理事会に参加し役員さんへ町内会加入のメリットなどをお話してきました。
何度もつぶやいているようにマンションは頑丈で設備が整っているので、災害そのものには強いのですが、その後に予想される停電にはからっきしなのです。
室内の電気器具が使えなくなるのは勿論ですが、廊下階段の照明が切れてしまいます。
そして何より困るのがエレベーターや給水ポンプが停まってしまうことです。
特に高層階住民は生活することが出来ず、“マンション内帰宅困難者”となってしまうケースが増えているのです。
役員さんからのご質問です。そんなに停電ってありますか?
大災害の後には停電が予想されますが、実際にどのくらい停電があっているのかは、・・・知りません。
そこで調べました。調べた結果、驚いちゃいました。こんなにあってるの!って感じです。
過去1年分に遡って調べようと張り切っていましたが、あまりに多いので止めました。
かなりトーンダウンして九電管内でしかも5月に限って調べることとしました。(5月1日~5月30日)
瞬間停電ではなく、1時間以上の停電です。41件でした。
最長停電時間は13時間です。5月5日に佐世保市で発生しています。
対象住戸が最も多かったのが、5月4日の停電でこれも佐世保市ですが7270戸が被害にあっています。
北九州市でも5月13日18時45分発生の停電で3560戸が被害を受けています。
5月は記憶に残る大災害もないのに、何故こんなに多いのかってことで、原因を見てみました。原因の多くは5つに絞られました。
「設備の故障9件」「倒木11件」「風雨7件」「鳥の巣8件」「不明6件」です。
中国電力など他のエリアでは、蛇が巻き付いた、っていうのが原因の停電もありました。
停電は災害の後におこるものだとばかり思っていました。
その場合は、被害が広大なエリアになり、また停電時間も長いので強く印象に残っていただけのようです。
結構、頻繁に起こっていました。
これから梅雨に入り長雨が続きます。地球温暖化の影響か、台風もまだ早い時期から発生しています。そして巨大で強力化しています。
ますます停電するリスクが増えてきています。