マンション管理士の独り言・・・151

「派遣理事長、その2」

前回「派遣理事長やっています」とつぶやいたら、何人かの方からお問い合わせをいただきました。
そこで、より詳しくつぶやきます。
理事長をマンション管理士などの専門家に依頼する場合に、必須の事柄があります。
預金管理に関しては、通帳や印鑑を派遣理事長に預けちゃいけません。
つぶやき主の場合には、そのマンションに居住する副理事長が通帳を、会計担当理事が印鑑を預かっています。
この管理組合は法人ではありませんから、預金名義は管理組合理事長○○となっています。
そこで、名義をつぶやき主に変更するためにたっぷり半日かけて、会計担当理事と金融機関を回りました。

名義変更には、改正管理規約と、理事長に就任した事が記載された総会議事録、それにつぶやき主の免許書(本人確認用)、通帳、届け印、つぶやき主の印鑑が必要です。
旧名義人である前理事長は同行しなくてもいいし、また書類も必要ありません。
ペイオフの関係で預金を複数の金融機関に分散して預け入れしていますので、たっぷり半日となりました。
通常の管理に伴う費用(エレベーターメンテ費用や清掃費用など)に関しては、副理事長と会計担当理事とで伝票をおこし、支払いをすませてもらっています。
特別な出費に関しては、つぶやき主に確認の上、支払いを行うこととなっています。

このマンションでは、給水管の保護管に亀裂が見られ、また外壁の一部に崩壊のおそれがある部分が見られましたので、補修工事を行う事となりました。
“三社から見積もりを取るように”、との理事会からの指示です。
この場合、三社を呼び一同に会して見積もり依頼をすれば手間暇はかかりませんが、この方法だと公正な競争が期待できません。
そこで、三社それぞれ別の時間に現地に来てもらい、共通仕様書で見積もりを依頼する事になります。
今回の場合は、水道工事関係三社と外壁補修関係三社の都合六社にそれぞれ異なる時間に現地で説明を行いました。
そして、落選した四社へ連絡するのもつぶやき主の仕事です。

上記の事柄について別料金を請求はしません。派遣業務の一環として行っています。

改めて感じますが、「理事長さん大変ですね。ご苦労様です」