マンション管理士の独り言・・・189

「工期と現場監督・・・①」

忘年会が続いています。昨夜は、某管理会社支店長も参加してのこじんまりとした忘年会でした。
北九州の新築マンションでは、福屋建設が施工している物件が多いという話になり、工事単価や施工技術の話なんかもしました。
そして、2人の結論は、マンションの工事の出来不出来を左右するのは、詰まるところ、標題の「工期と現場監督」です。

今回はそのうちの「現場監督」についてです。
現場監督の差配や現場管理能力で、そのマンションの出来不出来が大きく異なってくると言う事です。
どんなに大手のゼネコンでも監督がいい加減でキチンとした現場管理がなされていないと、出来栄えも悪く、将来のクレームが予想されます。
反対に、小さなゼネコンであっても、しっかりとした現場管理のできる監督さんだと、クレームの少ない出来の良いマンションとなります。

そもそも大手のゼネコンが工事を受注しても、工事に携わっているそのゼネコンの社員は監督さん一人ってことは良くある話です。
その現場のNO2やNO3の工事監理の方は、契約社員というのもよく見られます。

つぶやき主がデベロッパー時代に八幡西区の100戸超のマンション販売センター長をやっていたことがありました。
工事は準大手ゼネコンのT社です。
T社の現場監督NO2の方とは何度か飲む機会もあり、親しくさせてもらいました。
なんとか販売も終了し、続いて小倉北区の150戸位のマンションの販売に入りました。
そのマンションの工事の施工は準大手ゼネコンのO社です。
なんとそこには、前述のT社の現場監督NO2の方がO社の名札を付けて制服を着て現場に入っています。
「あれっ!T社じゃなかったの?」
「契約社員ですから、いろんなゼネコンさんの現場に入ります」
くだんのNO2氏は今日もどこかのゼネコンさんの制服を着て監督やっていることでしょう。

こんなこともありました。
これは管理会社勤務時代ですが、マンションの理事長さんから夜遅くに呼び出しです。
「トイレの水が流れない」
早速、水道設備屋さんに連絡を取り、つぶやき主も現地へ向かいました。
すると「流れ出した。夜遅くに呼び出してごめんね」です。
でも、今後同様の事故があってはいけないので翌日しっかり調査しましょうということにしました。
翌日調査を行いました。
出てきました。
なんと汚水配管の中から、縦5㎝、横10㎝、長さ1mの発砲スチロールの棒が出てきたのです。
「こんなのを配管の中に置き忘れてら、アハッ・・」といってその場をごまかしましたが、・・・皆わかっています。
わざと職人さんが入れたのです。
おそらく監督さんに叱られたか、工事単価が安かったなどで現場に不満があったのでしょう。その仕返しだと思います。

“現場管理がしっかりなされていれば、こんなクレームは発生しなかったのに、監督さんしっかりしてよ”です。

次回は、工期についてです。