マンション管理士の独り言・・・240

「3連敗・・・」

先週の日曜日に開催された小倉北区のAマンションの定期総会で、「マンション管理士と顧問契約を締結する件」が第5号議案として提案されました。
しかし、否決という結果に終わりました。
議長へ委任するという組合員が11票あり、それを賛成に加えると過半数の賛成になるのですが、事前に議長(=理事長)へは、“仮に過半数の賛成が得られたとしても、わずかの差ならば可決とせずに継続審議としたほうがイイですよ”と打ち合わせしていました。
これで先週につづいて3週連続の「顧問契約」否決です。

否決の理由は、前回も今回も“ マンション管理士を顧問に雇う金があれば、建物修繕費に回してほしい。そもそもマンション管理士を雇わずに理事会でやろうと思えば出来ることばかりじゃん”です。
そしてその後に、理事の方が、“じゃあ、アナタやってよ”と投げかけると“ 私は忙しいから無理”と続きます。
しかし、今回は違いました。“私も、役員の一員となって一緒にやります”と云って発言されました。
素晴らしい!!!拍手喝さいです。
マンション管理士を顧問として迎えなくても、このように自ら前向きに管理組合活動へ積極的に参画しようという組合員がいれば、管理が適正化していくと思います。

それにしてもこの管理組合は、自主管理でなく委託管理だから驚きです。
管理規約では本来は5月末までには総会を開催しなければならないのに、議案が決まらず、6月にずれ込みました。
話を聞くと過去10数年の総会では、議案書はあっても議案の要領は記載されておらず、総会の場で提案された議案を審議し、出席者だけの賛成反対で行っていたとのことです。
さらに規約を見ると、そもそも理事会が規定されていません。
これでどのように総会の議案が提出されていたのか、不思議でなりません。
また、監事も規定されていません。
しかし、毎年の決算報告には監事としての署名があります。
会計担当理事が管理会社フロントマンに言われるままに、監事として署名捺印していました。
もう何でもアリ!の世界です。

さすがに今回の総会では管理会社のフロントマンは、ボコボコに非難されていました。
大の男が泣き出すのじゃないかと心配しちゃいました。

それでもこの管理会社と引き続き管理委託契約を締結するという議案が圧倒的多数で可決されるのだから驚きです。

どーして、まっとうな仕事しているつぶやき主が否決で、いままで杜撰な管理運営しかやってこなかった管理会社が可決なのか、世の中不条理です。勘弁してよ!!!