マンション管理士の独り言・・・241

「近隣対策」

顧問をいただいている管理組合のそぐそばで、100戸超のシルバーマンションが建設されます。
顧問マンションも、北九州市の建築指導要綱により近隣説明の対象範囲に入っています。昨年12月初めに第1回の説明会が実施されました。
その説明会では顧問マンションの前面道路を大型工事車両が頻繁に通行するという事がわかりましたので、その後は
①その通行量をなんとか減らしてもらおう
②祝日は工事を休んでもらおう
などを目的として、小倉北警察署や建築局指導課、自治連合会へ何度も足を運びました。

この間事業主ともメールでやりとりをしていましたが、重要な事柄になると事業主からは、「まだ、施工会社(ゼネコン)が決まっていません。ゼネコンにはご要望は申し伝えます」という返事です。

事態が急に動き出したのは、5月下旬です。
事業主の担当者から、「ゼネコンが決まったから2回目の説明会を行いたいので手配をお願いします。工事着工は6月下旬ですのであまり時間がありませんからよろしく」とのことです。
いままで時間はたっぷりあったのに、重要な事柄は先送りにしておいて、“急にゼネコンが決まった。工事着工まで時間がないから急いで!”これはないだろうと思いつつも、ぐっとこらえて、5月24・25日の両日でマンション内の集会室を利用して説明会を実施することとしました。
説明会の告知などもつぶやき主の仕事です。この説明会では、警備員を配置する、工事車両はなるべく迂回するなど、前回に比べてマンション居住者の要望が受け入れられていましたが、まだ十分ではありません。
呆れたことに6月下旬からの本格的な工事に着工はそのままです、しかも「それまでに正式要望書を提出してほしい」との事です。
昨年12月から5月末までほとんど何も顧問マンションと話を進めていなかったのに、急に“6月下旬までに要望書を取りまとめてくれ”、です。
これもグッとこらえて、要望書取りまとめ作業に取り掛かりました。
理事会で要望書についての打ち合わせを行い、つぶやき主がたたき台を作成し、理事長の承認を得て、現在顧問マンション内掲示板に掲示しています。
このたたき台を正式要望書としていいか?あるいは、もっと他に要望事項はないか?の確認のためです。

来週早々にも正式要望書として、事業主へ提出します。
どのような回答になるのかはおおよそ検討がつきます。
しかし“守ります!”と言ったことについてはキチンと守っていただかなくてはなりません。
守られなかった時のために、強力な歯止めをつける事を準備しています。
もし守られなければ、工事なんてすぐにストップさせることができるよう関係各所と打ちあわせ済みです。
何も建設そのものに反対しているわけではありません。近隣と取り交わした約束はキチンと守ってもらえればそれでいいのです。

しかし、これだけの動きをしても儲けには一切なりません。
どこからもお金をいただけない事案です。
また、タダ働きです。ソートーなエネルギーを使っています。でもタダ働きです・・