マンション管理士の独り言・・・246

「内覧会同行」

昨日実施された「ネクスタージュ高見七条弐番館」の内覧会へ同行してきました。
昨日は、2件。さすがに2件実施すると疲れます。
前の晩は、顧問先のマンション管理組合で10時ころまで理事会に参加していましたし、昨日は2件の内覧会の後、下関の別の顧問先マンションの理事会に参加してまして,帰宅は11時前でした。

さて、内覧会ですが、とても仕上げがいいのにびっくりしました。
特に内装クロスの張り方が丁寧に行われていました。
界壁仕上げでは、石膏ボードを使わずに、直接コンクリートに直張りなのですが、よく下地処理ができていまして不陸もほとんど見られません。

また、鳩が飛来しそうなところには鳩よけのピアノ線が予め張られている、間接照明の使い方、建具へのこだわりなど細かな心配りが随所に見られました。
現場の職人さんは、ひげを生やした設計士の要求に苦労しただろうなと感じました。

ただ、3日間で130超の内覧会をこなすために、エントランスは内覧客やいろんな業者さんでごった返していました。
人をかき分け、かき分け、前へ進むという調子でした。
人員の配置とか、会場の振り分け、内覧会の手順書を予め配布しておくなど、もっと工夫が必要だと感じました。

最近の内覧会の傾向なのですが、内覧者は何時間でも内覧してもらって構いません、その代わり担当者がつくのは初めのほんの数分で、あとは、入れ替わり立ち替わりいろんな業者の方が機器の取扱説明に来られるという調子です。
そして、内覧が終わったら、予め手渡されているチェックシートへ手直し項目を記入して帰りに担当者へ渡して下さい、という流れが多いようです。
内覧時間はたっぷり確保できるのですが、手直し項目がしっかり伝わっているのか?や何となくホッタラカシにされているような気がします。

つぶやき主のような専門家に内覧会同行を依頼される方はまだまだ少ないと思いますが、
気付いた点は遠慮せずに指摘しましょう。
例えばほんのちっちゃなクロスの傷でも、職人さんの立場からは大きな手直しであろうと小さな傷であろうと手直し工事に入る時に1度に手直ししたいのです。
遠慮した挙句に、やはりどうしても気になって後日改めて指摘すると職人さんは2度手直しに入る事になってしまい、2度手間になってしまいます。
汚れも同じです。美装さんは、その現場に入るならまとめて施工したいのです。
こんなちっちゃな傷や汚れを指摘していいのかなんて考えずに、指摘しましょう。
手直し後に指摘される傷や汚れが職人さんには1番負荷がかかるものです。

さて明日も内覧会に同行します。
内覧会同行もそうなのですが、管理会社さんへ管理規約の内容や長期修繕計画、設備管理の費用や運営方法についていろいろ聞きたい事があるのですが、・・・
あれだけ人がごった返していたら、無理かな。