マンション管理士の独り言・・・271

「ぐぁんばれ!!なかやしき」

フクニチ住宅新聞に“なかやしき”さんの業績好調さが掲載されていました。
アーティックスのサブネームシリーズが販売好調のようです。
「アルセーロ」「グランクリュ」「グランゲート」「グランレスタ」などです。
メゾネットや、広々バルコニーのオープンエアリビングなど斬新な間取りなどで人気が高いようです。

仮にもつぶやき主はマンションの専門家です。皆さんの知らない事を沢山知っています。この間の“なかやしき”さんの変貌についてちょっとつぶやきます。

①未販売住戸の管理費・修繕積立金について「アルセーロ」までは、“現に入居している区分所有者の管理費で不足したらその不足分についてだけ負担する。修繕積立金は負担しない”でしたが、「グランゲート」からは、“未販売住戸の管理費・修繕積立金は、初年度のみ管理費不足分を負担するが、翌年以降も未販売住戸あればその管理費・修繕積立金は、売主が負担する”となっています。

かなりの前進です。
このような購入者の方を向いた施策が市場に受け入れられたのではないでしょうか。
でもあともう少しです。早急に初年度の負担も受け入れてほしいものです。
受け入れてほしいというか、本来はそれが当たり前ですけど・・・。

②諸経費として相変わらず52,500円徴収します。これはマズイ・・・。
他の売主や販売会社では、購入者がローンを利用する場合にはローン事務手数料を52,500円程度徴収することは、一般的によく行われています。
売主の営業マンからすれば、自己資金で支払ってくれる購入者に比べて、ローン利用者の方が手間暇がかかりますので、ローン利用の場合にローン事務手数料を徴収するのは合理性あると思います。
しかし、“なかやしき”さんの場合は、現金で支払う購入者に対しても52,500円徴収します。
要するに購入者全員から徴収しています。これって売買代金じゃん、です。
さらに別途ローン利用者はローン1件につき21,000円が必要です。

このことはしっかり契約書に規定しています。
登記などの事務手数料として購入者は売主に支払うとなっています。
契約書に記載していて買主もそれを合意しているから良いじゃん、という手法です。仮に裁判になったとしても、違法ではないし、買主もそれを知って合意している、となるでしょうが・・・。この方式には感心しません。

オークランド城内公園通りで、ある購入者がローンを利用したのですが、この方は営業マンに依頼せずにローンの申し込みを含め何から何まで自分で行いました。
“この場合のローン事務手数料は免除してあげて”とつぶやき主がお願いしたら、その営業マンは“事務手数料は必要ありません。うちはそんなアコギな会社ではありません”と言ってくれました。
拍手喝さいです。ザブトン2枚です。

地場デベロッパーでは、未販売住戸の管理費・修繕積立金を負担しないところばかりですが、今回“なかやしき”さんは、次年度からですがそれらを負担すると英断しました。
以前より、他の地場デベロッパーが行っている分譲駐車場も行わないし、つぶやき主はとても期待しているのですが、もう少しです。
わけのわかんない事務手数料の52,500円を徴収するのを止めないかなって願っています。