マンション管理士の独り言・・・277

「内覧会同行」

昨日は、久しぶりに一戸建ての内覧会へ同行してきました。
マンションの内覧会には、しょっちゅう同行していますが、戸建ては“お久っ”です。
126㎡ありましたから、たっぷり3時間かかりました。
マンションと違い、窓が多く、外構や排水桝の検査もありますし、検査箇所は沢山あります。
その上、床下の束や根太の施工精度も見なきゃいけませんから床下収納をはぐって歩伏前進しながら、全身ホコリにまみれての検査となります。

マンション管理士ですが、マンション管理士になる前は、戸建て住宅の営業を10数年やっていましたから、戸建ての検査の急所は充分わかっています。
でも戸建ての職人さんはやはり“手がいい”。仕上げも見事なものでした。

マンション販売センター長時代は、戸建ての大工さんは文字通り第九で、マンションの大工さんは第九までいかずに第八くらい、なんて自嘲気味に言っていましたが、最近はマンションの施工精度も上がってきているような気がしています。

今週末には、アースコートさんの内覧会同行があります。
ちょっと先になりますが、12月初めの第一さんのブランシェ企救丘の内覧会同行依頼もポツンポツン入ってきています。
検査の範囲は、基本的には専有部分だけですが、厚かましいつぶやき主ですから、共用部分についても気になった部分や箇所はドンドン指摘しています。
また、共用部分の取り扱い上の取り決めや、代金の支払い方法にまで口出しします。

例えば、オートロック一つとっても、
朝刊配達時にはオートロックを解除して普通の自動ドアみたいに誰でも出入りできるようにするのか?
解除せず、その代わり入居者は集合郵便受けまで朝刊を取りに行かなきゃならないのか?暗証番号は設定するのか?
設定するとしたら何年サイクルでその番号を変えるのか?
なんてことまで聞いちゃいます。

引渡し時に購入者が支払う代金でローン手数料は必要か?
購入者が自分でローン組んだのだから、必要ないだろう?
修繕積立基金が管理会社へ入金されるのについては、売主経由となるのか、ならないのか?

修繕積立金基金を購入者から預かった売主が、管理会社へ入金前に倒産しちゃって、管理会社へ入金されずに、この管理組合と管理会社とが裁判になっている例などもあるもので・・・。

お陰さまで、内覧会同行をさせていただいたお客様からはお住まい開始後のマンションライフや管理組合活動でご不明な点や疑問点あった時に、お問い合わせいただいています。
内覧会同行もそうですが、お住まいになられた後にこそつぶやき主の『頼りがい』がわかりますよ。
きっと強力なアドバイザーになりますよ。