マンション管理士の独り言・・・281

「購入者ももっと勉強しなきゃ」

小倉南区の大型マンションが竣工間近となり、内覧会同行のご依頼が入って来ています。
大型プロジェクトなので、内覧会も何週にもわたって行われるようです。
お陰で12月の土日はフルタイムでお仕事になりそうです。
この物件以外の竣工物件でも内覧会同行のご依頼があっています。

つぶやき主の内覧会の特徴は何と言っても、管理規約や使用細則、長期修繕計画の検証をサービスで行うところです。
内覧会の前に、事務所に来ていただいて2時間くらいかけてご説明します。
説明する内容は、

①マンションと戸建てとの違い
②管理組合活動と総会の開催の仕方
③共用部分、専有部分、専用使用部分(これもマンションによって異なります)
④購入マンションの管理規約と標準管理規約との違い
⑤購入マンションの管理規約と他のマンションの管理規約との違い
⑥購入マンションの使用細則の特徴
⑦示された長期修繕計画の妥当性と修繕積立金値上げの可能性
⑧管理委託契約の内容と委託金額との妥当性
⑨オートロックとケータリングサービスとの兼ね合い
⑩駐車場使用についての注意事項など

本来はマンション購入前に知っておくべきものばかりですが、残念ながら、売主や営業マンからこれらについての説明は行われていないか、ほんのちょっぴりしか行われていないというのが現状です。
もっともこれらについて全て説明できる営業マンなんていないと思いますが・・・。

マンション管理適正化法にも、その指針の中でこのように記載されています。
「マンションを購入しようとする者は、マンションの管理の重要性を十分認識し、売買契約だけでなく、管理規約、使用細則、管理委託契約、長期修繕計画等管理に関する事項に充分に留意する必要がある」

これらの説明を終えた後、決まって、言われる言葉があります。
「もっと、早くに相談しておけば良かった・・・」です。