マンション管理士の独り言・・・291

「投資用ワンルームマンションの末路」

つぶやき主の会社、「エースマンションコンサルタント」の方は相変わらず鳴かず飛ばずですけど、代表理事を務めている「一般社団法人 北九州マンション管理支援機構」の方は、↗↗↗↗です。
12月3日に開催した「第2回マンション管理セミナー」にも大勢の方にご参加いただきましたし、さらにリビング北九州には、「マンショントラブル相談室」っていうコーナーが毎月最終号に掲載されていますが、これも来年度から月に2回となる予定です。
さらにさらに、当会が発行している「快適マンション管理新聞」が12月から福岡ひびき信用金庫さんの全店の待合室に配置される事になりました。
認知度も上がってきたようで、相談も増えてきています。

そんな中、先日はワンルームマンションを借りている賃借人からのご相談です。
お声からするとかなりのご年配の方のようでした。
ご相談の内容は、「もう1ヶ月以上もエレベーターが動いていません。5階に住んでいるのですが、足も悪く階段の上り下りが大変です。家主に言っても、何の返事もありません。管理会社に直接電話したのですが、管理費などの滞納が多く、エレベーター修理の費用は捻出できないと言われました」とのことです。
更に詳しく聞くと、このマンションは投資用ワンルームマンションで、管理組合みたいなものもないのではないか、さらに所有者が住んでいる住戸はほとんどなく、所有者は日本全国に散らばっているそうです。
また、エレベーターも動いていないような管理の状態なので、現在では空き家が目立つ、という状況のようです。

何とかしてあげたいのですが、はっきり言って無理です。
管理組合は活動していない、おそらく管理規約もないでしょう。
区分所有者は全国各地に散らばっている、管理費などの滞納者も多い、・・・。
総会を開催するだけでも大変です。
“総会を開いて自分たちのマンションを何とかしよう!”と誰が言い出すのでしょう。

そのご相談者には、“オーナーに何とかしてくれと言い続けるしかないでしょう。最悪の時は転居も考えた方がいいですよ”、とアドバイスになっていないようなアドバイスで終わりました。

知人のマンション管理士も投資型ワンルームマンションで苦労しています。
どう考えたって、投資型ワンルームマンションが上手くいくわけありません。
利回り10%~なんて甘い言葉に惑わされていたら、将来必ずお荷物をしょい込むことになりますよ。

そんな破綻した投資型ワンルームマンションが、これからどんどん増えてくる事でしょう。
先が思いやられます。