マンション管理士の独り言・・・324

「通帳の書き換え」

多くのマンションでは3月末日が年度の締めで、その2か月後の5月末までに通常総会を開催する、としているところが多いようです。
したがって、4月から5月にかけて、総会ラッシュです。
そして、つぶやき主には関係ありませんが、4月の終わりから5月の初めにかけてのゴールデンウィークがあります。
なるべく多くの方に総会へ出席してもらおうとすると、このゴールデンウィークは避けて総会開催の日程調整を行いますので、ゴールデンウィーク以外の4月5月の土日は総会がギッシリとなります。
繰り返しますがが、つぶやき主にはゴールデンウィークは関係ありません。

さらに、総会提出の議案書を検討するために理事会も頻繁に開催されますので、平日の夜もギッシリとなります。
つぶやき主程度のマンション管理士でも、4月5月は、理事会が6回・総会が3回・修繕委員会が4回・説明会が3回となっています。

なかでも築5年のマンションの総会は議案が10もあり、議案書は90ページにも及びます。
決して問題のあるマンションではなく、100戸超でありながら、管理費などの滞納はゼロという優良マンションですが、建設的な議案が多く、10を数えました。

多くのマンションでは、報告事項として事業報告があり、議案としては、①決算および監査報告 ②予算案および事業計画案 ③役員改選 ④管理委託契約更新、くらいでしょうが、もっと建設的な議案を提出して組合員が住みやすい環境を整えていくことも大事だと思います。

そして多くの管理組合では、役員改選が行われます。
通常の議案採決では挙手により承認を得ますが、この議案だけは“拍手でご承認願います”、として承認を得ることが多いようです。
総会では、役員さんが選任され、その後役員さんが集まって理事長や副理事長、会計役員などの役割を互選で決めることとなります。
しかし、事前に役員決めを済ませていて、総会では理事長は○○さん、副理事長は△△さん、として議案承認する管理組合も多いようです。

新理事長さんに就任したら、管理組合の預金口座の名義書き換えが最初の仕事となります。前理事長さんから新理事長さんへ預金名義を書き換えるのです。
面倒くさいですが、金融機関には必ず新理事長さんが出向かなければなりません。
前理事長は出向かなくて構いません。
本人を証明する免許書と新理事長になったことを証明するものとして総会の議事録、その後の理事会議事録、管理規約も必要です。
通帳名義の書き換えですから、新理事長と会計担当役員など2人以上で出向くことをお勧めします。
ペイオフ対策としていくつもの金融機関に分散して預け入れしている管理組合さんならば、1日仕事になります。

後日、金融機関から取引明細が自宅あてに届きます。
“こんなにゼロがいっぱい並んでいる通帳なんて見たことがない”、明細です。
それを見ながら少しだけリッチな気分に浸って、発泡酒を飲んでください。ビール不可!

くどいようですが、つぶやき主にはゴールデンウィークは関係ありません。
くどいではなくて、・・・・。
本当は・・・、寂しいけれどゴールデンウィークは関係ありませんが、正解です。