マンション管理士の独り言・・・328

「ゆうちょ銀行は手強い」

4月末に通常総会があり、そこで新役員さんが承認されました。
新理事長のまず初めのお仕事は、通帳名義の書き換えです。
通帳と印鑑を同時保管することになるので、2人以上で金融機関へ出向かなければなりません。
しかし、連休の間だったので、会計担当理事さんのご都合が悪く、つぶやき主が代わって、新理事長さんと行ってきました。

管理費通帳と修繕積立金通帳をあわせて4金融機関です。
まず初めに「ゆうちょ銀行」です。これが手間取りました。
前年も手間取ったので、準備万端で臨んだつもりだったのですが・・。
準備品に漏れはありませんでしたが、管理規約に漏れというか、必要な記載がないという指摘です。

まず、第1条に(名称)「本会は、○○マンション管理組合と称する」、との記載がないと言われました。
管理規約の表紙には○○マンション管理規約と明記されていますが、第1条あたりに名称がキチッと規定されていないとマズイらしいです。
多くのマンションでは標準管理規約に準拠して管理規約を作成していますが、この標準管理規約にも名称の規定はありません。

さらに議事録にもクレームがつきました。
議事録は、管理規約の規定通りに議長と総会に出席した組合員2名の署名捺印がありますが、新理事長の署名がないのがマズイらしいです。
そこで、先方の言うとおりに書式を揃えるために、新理事長が持っていた管理規約に会の名称と、議事録に署名捺印をして、それをコピーすることで折り合いました。

「国交省の標準管理規約に準じている管理規約なのに、これで名義書き換えできないのはオカシイ」とつぶやき主が指摘すると、窓口の担当者は、“スミマセンが、そのように規定されていますので、ご理解ください”です。
そんなこんなで1時間かかっちゃいました。

その後の3金融機関は、準備していた管理規約や議事録ですんなりOKされ、大体40分くらいで書き換え終了です。
朝10時から開始して4金融機関が終了したのが14時でした。
ほとんど半日かかりの仕事になっちゃいました。

おさらいをしておきます。ゆうちょ銀行で管理規約に規定されてなければならないものは次の3項目です。
1、 団体の名称および所在地 2、団体の目的および構成員の資格 3、記載内容の代表者などによる証明 です。

また、用意していくものは、①管理規約 ②議事録 ③通帳 ④通帳届印 ⑤新理事長さんの免許書 ⑥新理事長さんの認印 です。

そして、必ず2人以上で行くことを忘れないでください。
また、半日は必要で、特にゆうちょ銀行は恐るべし・・、です。