マンション管理士の独り言・・・335

「竣工~引き渡しまで」

北九州ではマンション新築ラッシュです。
一時期の大手町~到津までほどではありませんが、まだまだ新築ラッシュが続いています。最近は竣工前に完売する物件も増えてきており、以前のように竣工後1年かけてポツポツ売れていくというのとは違った販売傾向にあるようです。
竣工前に購入するときには、モデルルームとパンフレットが貴重な情報源になります。
そのパンフレットの隅っこに小さく物件概要というコーナーがあります。
つぶやき主は特にここを見るのが大好きで、「前回の広告より○○戸売れてる」なんて発見して喜んでいます。

最近は“今回分譲戸数”は、初めから最後まで全戸数で統一している売主さんが多くなっていまして、前回よりいくつ販売が進んだのか、分からないことが多いです。
何のための“今回分譲戸数”なのか、わけわかんないのですが、・・・。
もっとも“今回分譲戸数”を前回より少なく記載するのも、はっきり言ってテキトーで、いい加減なものです。前回チラシを行ったときから、2か月経っているから、5戸売れたことにしようなんてものです。ですから、この数字も全くあてにできません。

その中に竣工予定日と引き渡し予定日というのがあります。
通常の場合、竣工~内覧会~手直し~確認会~引き渡しと進みます。
ですから、竣工から引き渡しまでは最低でも2か月程度は欲しいものです。
竣工1月末、引き渡し3月中旬なんていうのはOKです。
ところが竣工3月初旬、引き渡し3月末なんていうマンションがあったりします。
これは、あ・や・し・い。

何としても3月に引き渡しを行いたい、という意図が見え見えです。
分譲マンションの場合、売上計上となるのは、引き渡しなのです。
申し込み時点や契約時点ではなく、引き渡し時点なのです。
ですから、3月が決算月の売主さんは何としても3月末に引き渡しを行わなければならないのです。
こんなマンションは、ほら、そこにも、あそこにも、あんなとこにも・・・。

パンフレットを良く見ましょう、ではなく、読みましょう。
できれば行間を読めれば素晴らしいのですが、分からない方は、つぶやき主が教えてあげますよ。
管理会社さんにも嫌われてますが、売主さんはもっとつぶやき主が嫌いなようで