マンション管理士の独り言・・・369

「中古マンション」

先日の土曜日(6日)に海を渡り下関で「マンション購入セミナー」を開催してきました。何度も練習し、ピッタリ1時間で話せていたのに、実際のセミナーでは50分で話し終えちゃいました。
台本を見ても飛ばしたところは見当たりません。
ゆっくり、ゆっくり話すことを心掛けていたのに、知らず知らずのうちに早口になっていたのでしょう。反省です。
でもセミナーそのものは良かったのではないでしょうか?アンケートを見ても「大変参考になった」ばかりですし、セミナー後の個別相談もテーブルが全部埋まるほどでした。

マンション管理士が話す「マンション購入セミナー」ですから、管理面が中心となります。実際の管理組合が抱える問題点や、裁判例を交えながらの話です。

新築マンションを購入する場合は、まだ管理が始まっていませんから、しっかりした管理ができるような仕組みになっているかどうかが管理面の判断材料になります。
それには、管理規約・使用細則や長期修繕計画を始め売主がキチンとした売り方をしているかどうかでジャッジすることとなります。
管理規約や長期修繕計画の見方やキチンとした売り方については、セミナーではお話しますがここではつぶやきません。い・じ・わ・る!!

購入セミナーですから、何も新築に限ったわけじゃありません。
中古マンションを購入する際に注意しなければならないことも、お話します。
中古マンションを購入する際は、新築マンション以上に「目利き」でなくてはなりません。もう管理も始まっていますから、管理状態は分かりますし、できるだけその状態を把握するように努めなければなりません。

管理規約や使用細則、長期修繕計画の精度は勿論のこと、理事会や総会の開催状況、管理費などの滞納状況、修繕積立金の預金高、修繕の履歴、などもできるだけ調べてそれが適正なのか、他のマンションと比べてどうなのか、までも理解したいものです。
また、仮に築後10年のマンションならば総会も10回は開催されているはずです。
そこで決まったことは、10年後に新たに入居する人も守らなければならないことになっています。
「自分は、最近購入したばかりで10年前の総会には参加していない。そこで決定されたことを何で守んなきゃなんないの」は通用しません。
そのマンションを購入する以上、管理規約や使用細則を守らなければならないのは勿論、自分が参加していないで決定された総会の決議事項も守らなければなりません。
また、守ると約束して購入したこととなります。

その辺をキチンと理解して購入しないといけないので、つまり「目利き」でなければなりません。
このためには自分が勉強することは勿論ですが、仲介してくれる不動産屋さんへできるだけ詳しく聞く必要があります。
でも残念ながら、これらのことを調べて教えてくれる不動産屋さんは皆無と言っていいでしょう。
仮に調べられたとしても、説明できるほどの知識・能力は持ち合わせていませんし、法もそこまでは要求していません。

1社だけあります。・・・そこは、デヘヘ、デヘヘ、です。