マンション管理士の独り言・・・395

「マンション管理セミナー」

昨日(27日)、つぶやき主が代表を務める一般社団法人北九州マンション管理支援機構の第6回の「マンション管理セミナー」が無事開催されました。
市議会選の投票日と重なり、また雪もちらつくという悪天候の中、大勢の方にご参加いただきました。有難うございました。
セミナー後の個別相談へも4つのブースを用意していましたが、全部埋まりマンション管理士のアドバイスに熱心に耳を傾けているご様子でした。

第1回目の「マンション管理セミナー」は会が発足して2か月後でしたので、市への後援申請から許可までには2週間くらいかかりましたが、6回目ともなると翌日には後援の許可がいただけました。
これは発足してからこれまでの間の活動が認められたんだな、と嬉しくなっちゃいます。

第3部では中村弁護士による、「実例に学ぶマンショントラブル」というお話でした。
北九州では勿論のこと、国内でもマンションについては著名な先生のお話ですから、面白くないわけがありません。
中村弁護士のお話では、以前のマンショントラブルは、悪徳売主VS管理組合というパターンが多く、管理組合側に立って、悪徳売主を懲らしめるといった、いわば、悪者をやっつける正義の味方みたいな感があって楽しかったし、やりがいもあったらしいのですが、最近のマンショントラブルのパターンは、管理組合VS組合員、組合員VS組合員みたいのがほとんどで、やっていて面白くないとのことでした。

かつてはもうけ主義に走りすぎ、分譲駐車場や、竣工と同時に敷地を切り売りしたりと何でもアリの売主もありましたが、最近は区分所有法や管理規約の主旨を理解したのか、随分と良くなってきているとの感想を持たれているようです。
これに対し、滞納管理費の回収やルールを守らずマンション住民の共同の生活に支障を及ぼすような悪質組合員への訴訟では、勝っても負けても人間関係にしこりを残し、どちらかが引っ越してしまうのがほとんどで、あまりやりたくない仕事だと言われていました。
また、管理組合内のトラブルについても、法律的に見て良い悪いで突き進んだ結果裁判にまで持ち込まれてしまったが、そうならない内に話し合いなどで何とかならなかったのか、と思うこともしばしばのようです。

弁護士はトラブルが発生してそれを法律的に解決しようとする際の専門家ですが、マンション管理士は訴訟にまで発展しないように未然の予防を施す専門家だと考えています。
そのせいか販売センター長時代も打たれ強かったですが、最近はもっと打たれ強くなった感があります。酒量も増えましたが・・・。