マンション管理士の独り言・・・396

「そして誰もいなくなった・・・」

管理会社のフロントマンが言っていました。“管理組合の役員さんが1年で全員交代するのって、ほんとに楽チン”
新しく役員に就任した人は、右も左もわからないから、“フロントマンさんよろしくねって感じ”。
任期が1年でなく2年でも大差ないでしょう。
これじゃ管理組合主体の活動とはいきませんよね。

そしてフロントマンも配置換えや退職(?)などで、そのマンションの担当が変わっていきます。
その結果、“何故今このような取り決めになっているのか”、“何故こんなやり方になっているのか”、なんてことはわからないまま、「今までがそうだったから、今からもそうするべ」、みたいな感じで管理組合活動が進められていきます。
そうならないように、議事録や引き継ぎ要領書で継続性を確保しようとしますが、議事録などはそこで交わされた議論の一言一句が記載されているわけじゃありませんから、「結果」しかわからないこともしばしばです。
管理組合設立当初からずっと役員であり続ける人がいればいいのですが、そうもいきません。
長くやり続けることは、業者との癒着を産みやすくなるなどの弊害の方が目立ってきます。

つぶやき主がお世話しているマンションでは、管理組合設立当初からのお付き合いなので、総会は勿論のこと、理事会や報告会など組合発足以来開催されたすべての会合に参加しています。
この間、理事長は5人変わり、フロントマンは4人目、管理員さんも2人目です。
結局、このマンションや管理組合について1番詳しいのはつぶやき主になっちゃいました。ですから理事長はじめ役員さんからいきさつや、今までどうだったかや、理事会で議論されたことなんかをいろいろ聞かれちゃいます。
フロントマンだって、そうです。
“何でこんな風に決まったんですか?この時はどんなふうだったですか?”と言った調子です。管理人さんだって赴任前のことでわからないことあれば聞いてきます。

あまり年寄ではありませんが、つぶやき主はこのマンションについては長老、生き字引です。
マンション管理士を雇おうっていう奇特な管理組合さんはほとんど皆無でしょうが、もし雇おうとするなら、設立当初からがお勧めですよ。
設立当初から総会、理事会、説明会に皆勤する組合員なんていないっしょ。
その全てに皆勤している人がいれば、とっても役に立ちますよ。しかも専門家ですし。
「一家にひと箱、富山の薬。」「一つの組合、一人の管理士」

う~ん。もうひとつ↘↘↘