マンション管理士の独り言・・・425

「管理組合と町内会」

昨夜はお世話しているマンション町内会が所属している自治連合会の総会に出席しました。
町内会長代行と言う立場です。町内会は管理組合とは異なる組織です。
“マンション管理士の業務の中に町内会長代行が入るの?”って言われれば一般的には入っていません。
しかし、このマンションはこのマンションだけで一つの町内会を組織していますし、何より町内会や子供会を立ち上げたのもつぶやき主なのです。
マンション住民からの町内会長や役員さんの立候補を求めましたが、誰もやりたがりません。
“じゃ、町内会など設立しなきゃいいじゃん”と言われるでしょうが、マンションも地域の一員として連携は必要ですし、古紙回収や防犯灯の設置は町内会を経由しなきゃなりません。
マンションに住まう子供たちだって地域の子供会活動に参加したいと考えているお子さんもいるでしょうし、ご父兄もいるはずです。
町内会や子供会に入らない方であっても、町内会や子供会があってそれに参加しないということと、町内会や子供会がないから入らないということとは全く異なります。

そんなこんなで町内会活動はつぶやき主が主体的に行っています。
防犯灯はすでに補助金を受けながら4カ所設置しましたし、今年度は更に3カ所の設置を検討しています。マンション住民の防犯防災に資する活動だと割り切ってやっています。

このマンションでは管理規約にも町内会に入会することを義務付けていますし、町内会費も管理費に上乗せして徴収しています。
管理費の上乗せならば管理会社さんがついでにやってくれますが、もし毎月組長さんが各戸を回って会費を徴収するとなれば、それだけ組長さんに負荷がかかりますし、ますます組長さんになってくれる人を探すのが大変です。

しかし、これらの規定や徴収方法はは厳密に言えばアウトです。
町内会に参加することを規約で義務付けても、無効と解されています。
「町内会に加入するしない、はその人の自由」と最高裁が結論付けています。
また、管理会社が町内会を上乗せして徴収することも問題あるようです。
そんなことは百も承知の上、町内会入会を規約で義務付けていますし、町内会費も徴収しています。勘弁してね~です。
“町内会参加は最終的には個人の自由で、脱会希望者有れば認めます”と管理組合総会の後で引き続き行われる町内会総会で皆さんに報告しています。
しかし、今のところ脱会希望者はいません。
脱会希望者が現れないように、“加入していることが自分のためになり地域のためになる”と思ってもらえるような町内会活動にする必要があります。

マンション管理組合で地域との連携のため町内会を立ち上げようと思っている役員さんは、つぶやき主にご相談ください。
町内会会則や管理組合との整合性のノウハウを教えちゃいますよ。